内容説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
「お宮仕え」を幼時から体験した著者による、中古・中世女流文学の魅力溢れる講演集。
目次
女房の眼-私のお宮仕え
『花園院宸記』-天皇の日常と思索
光厳天皇-その人と歌
女房の日記-表現の「真実」を求めて
『とはずがたり』の衣裳-その言わずして語るもの
『蜻蛉日記』の衣裳-「我が染めたるとも言はじ」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
9
中古・中世、宮廷を中心に華やかに栄えた文壇の重要な担い手としての「女房」。女房に共通の気質、女房かたぎとはどのようなものであったか。女房的な「お宮仕え」を幼時から体験した著者による中古・中世女流文学の魅力溢れる講演集。2023/11/23
しのぶ
2
どれもこれも興味深い内容で面白い。特に著者の実体験からの「女房の眼-私のお宮仕え-」の章は色々と眼から鱗でした。 2011/09/02
Waka
1
岩佐美代子先生の、講演の書き起こしを中心とした図書、全6章。 特に第3章、光厳院についての文章には、泣かされました。 岩佐先生の文章は、それがエッセイでも論文でも、涙を催すほどの感動を伴うものが多い。それは文章技巧云々ではなく、対象への揺るぎない愛や敬意があってこそもたらされるものだと感じる。 「人を動かす文章技巧」などを学ぶよりこうした文章をひとつふたつ読むほうが、例えばコピーライターさんなどにとり為になる気がする。2024/05/04
もちもち
0
岩佐美代子先生の本、二冊目。相変わらず優しい口調で書かれた文章は、けして易しくはなく、けれど美しさを感じることが出来るものです。自らのお宮仕えの経験から読み解く女房仕えの真実や、女流日記の読み方はとても興味をもてるものでした。花園院の日記を読み解く際に、「この方とっても正直なところがありまして、それは本当に可愛らしいのですけれども」など、すこし笑ってしまった。岩佐先生の古典の読み方はとてもあたたかく、やわらかい。岩佐先生の他の著者も、追々読んでいければいいな。2012/09/14
ヤクミ
0
昭和天皇の姉のご学友から女官を経て国文学者という経歴の著者が、女房文学、文化や「宮仕え」の心のあり方について語る。 国文学者の多くは男で「宮仕え」の経験などなく(東大に勤めたことはあっても)、どちらかと言えば「石部金吉」というタイプが多いが、この本はまた異なる読み方を教えてくれる。 講演を元にしてるので文章は易しく、授業を聞いてるかのようにわかりやすい2018/07/21
-
- 電子書籍
- 悪役魔女になるなんて聞いてない【タテヨ…
-
- 電子書籍
- 若い川の流れ 石坂洋次郎文庫
-
- 電子書籍
- 大さわぎネコカブリ小学校
-
- 電子書籍
- どこかで誰かと 講談社文庫
-
- 電子書籍
- 花板虹子【完全版】5巻 マンガの金字塔