内容説明
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歌聖と仰がれた藤原定家すら『古今和歌集』の和歌が理解できていなかった。したがってその流れを継承する現今の注釈者にも和歌表現の基本が理解されていないということである。『古今和歌集』から複線構造による多重表現になっている作品を中心に十二首を選び、徹底した表現解析を試みる。〈みそひと文字〉という31個の仮名連鎖の枠のなかで、どのような「言の葉」をどのように操作し、「ひとの心」の繊細な動きを表現しているかを解明する。旧著『やまとうた』を隅々まで書き改め、さらに新たな一章を加えた書。奥深く秘められた和歌の〈心〉にアプローチする方法を、分かりやすく提示する。同時刊行する『仮名文の構文原理[増補版]新装版』に提示した新しい考えを裏づけた書である。
目次
序論 和歌表現解析の基礎(『古今和歌集』の評価
複線構造による多重表現
和歌表現解析の基礎
『古今和歌集』のテクスト)
本論 和歌表現の解析(春は来にけり-ひとの心をさぐる
うぐひすの鳴くなる声-古典文法による呪縛
あづさ弓-変容した枕詞
ことならは-注釈を離れて考える
池の藤波咲きにけり
さつき待つ花橘
渡り果てねば
人まつ虫の声すなり
紅葉みだれて流るめり
あやめも知らぬこひ
ねてもみゆねてもみえけり
もみぢ葉の色
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