内容説明
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これまで日本語の自他の問題は、形態の側面からの研究が活発だったが、本書では意味的な特徴を中心に論じる。文の意味の成り立ちに〈人間の心〉がどのように関わっているのか。自動詞文・他動詞文について考察する。
目次
第1部 自動詞ナルの諸相(自動詞ナルと主体の背景化
ナッテイルによる単純状態の叙述
モヨウの報告用法(第1部補説))
第2部 変化他動詞文と多義性(介在性の他動詞文
「切っても切れない」について
変化他動詞文の多義性とメトニミー)
第3部 他動詞文と形式動詞(他動詞文としてのスルとヤル
「青い目をしている」型構文)
第4部 自他対応と動詞体系(動詞の自他対応の意味構造
ヴォイスの中核としての自他対応)