内容説明
【「徹子の部屋」放送50年】
人の役に立つことが「生きる」こと
本書は、「約束」というテーマを通じて、信頼や絆の大切さを描いた物語です。
トットちゃんと、心優しく頼れるカマタ先生との間で交わされる約束は、どんなに小さなものであっても人の心を支え、人生に彩りを与える力を持つことを教えてくれます。
子ども時代に交わした約束が時を超えて心に残るように、この物語は読み手の胸に温かい灯火をともしてくれるでしょう。
トットちゃんの純粋さや、カマタ先生の深い思いやりは、読む人それぞれの記憶や経験に寄り添い、忘れていた何かを思い出させてくれます。
また、本書は大人が子どもに、そして子どもが大人に伝えたいメッセージが込められた一冊でもあります。
どんな時代においても、約束を守ることの意味や、相手との信頼関係を大切にする気持ちは、私たちの生きる基盤となるものです。
この物語を読むことで、私たち自身も約束を見つめ直し、今一度「大切な人とどう向き合うか」を考える機会を得られるでしょう。
優しく温かな言葉で紡がれた本書は、子どもから大人まで幅広い世代に届く物語です。
この一冊があなたの心にそっと寄り添い、大切な人との絆をより深めるきっかけになりますように。
どうぞページをめくりながら、自分自身の「約束」を思い出してみてください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃちゃ
91
お二人それぞれの約束とは。トットちゃんは、トモエ学園小林校長先生の言葉「みんな一緒だよ」。障害の有無を問わず皆がともに学び遊び生活すること。カマタ先生は、養父岩次郎さんとの約束①弱い人を大事にする医師になる②自分の責任として自由に生きること。信頼する大人との約束が、生涯にわたって人生の羅針盤となる。黒柳さんは長年ユニセフ大使として、鎌田先生はチェルノブイリやイラク等の子どもの医療援助に尽力されてきた。知った以上は放っておけない。ただそれだけだと仰るが常人にできることではない。読後私も自分に一つ「やくそく」2025/09/05
檸檬の木
15
黒柳徹子さんはユニセフ親善大使、鎌田實医師は国際医療を支援する立場で世界中で貧困や戦争で苦しんでいる子どもたちを支援されている活動の様子等の対話続く。お二人に共通する「見てしまったら放っておけない」という気持ちは幼い頃に養父、トモエ学園の先生と交わした其々の大切な約束を大事にして生きてきたお二人は、みらい、あこがれ、だきしめる、おとな、かぞく、いっしょ、いのち、げんき、ごはん、やくそくと10個に渡る項目の中で優しく芯のある強いメッセージとなり心の底に響き渡る。子育て中の若いお母さんに是非読んで欲しい。2025/08/08
雪だるま
11
トットちゃんこと黒柳徹子さんと鎌田實先生の対談集。とても素晴らしい活動をされているお二人なだけにその内容もとても良かったです。トットちゃんは学習障害だったかもしれないとあったのを読んで驚くと同時になるほどと思いました。「障害」とつくから偏見のようになってしまうけれど、障害ではなくとても素敵な個性ですよね。2007年刊行の本の改訂版のようですが、今の不穏な世の中でお二人がどの様な会話をされるかも聞いてみたい気がしました。2025/06/10
Ayakankoku
7
様々な観点で2人が対談されていて読み応えがあった。 教員として、今子どもたちに何を伝えていくべきなのか、そして世界の子どもたちのために何ができるのか改めて考えた。 人のためにちょっと何かする 隣人を愛する…この連鎖こそが大事だと改めて思った。 途上国の子ども達のために、自分に何が出来るのか…まずはこの本をクラスの子達に伝えてみること。私の気づきを話すこと。子ども達に種まきをすること、まずはそこから。 トットちゃんがトモエ学園の小林先生から沢山愛情を注がれたように私も目の前の子ども達に愛を注ぎたい、 2025/07/09
R
2
「日々の小さな、温かさ」、2025/06/01
