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内容説明
だれもが経験したことがある「先延ばし」や「前倒し」を、最新の心理学研究を用いて解明するのが本書の目的である。前倒しが礼賛されがちな“タイパ社会”において、諸悪の根源のように扱われる先延ばしであるが、「考える時間を十分にとれる」「創造性が促進される」などの多くの長所がある。自分の傾向を把握して“ちょうどいいタスクマネジメント”を身につける方法や、「先延ばし派」と「前倒し派」の協働のコツを伝授する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アナーキー靴下
55
前倒し派と先延ばし派、これは本当に興味深い問題だと思う。小学生のとき、夏休みの宿題を最終日にやる人の気持ちが知りたくて実行してみたけれど、想像通りの作業量が待っていただけで何も得られなかった。改めて考えてみれば、それは先延ばしではなく最終日に予定を設定しただけ。まったく別物だったのだ。本書の著者は前倒し派とのことで、行動に関しては共感するのだけど、前倒しに対する認識や評価については、私とはかなり違うなと思ってしまう。タイトルは先延ばし派上げな感じなのに、読み進めると前倒し派上げが過ぎるような…。2026/01/26
Kanonlicht
50
著者は社会心理学者。副題にもある通り、「先延ばし」と「前倒し」を心理学的に分析。その発生メカニズムと、それぞれのメリット・デメリットを解説している。先延ばししがちな自覚があったけど、本書にある先延ばし尺度によるとほぼ中間点だった。先延ばし解消の方法として紹介されていた「タスクの具体化」は実践してみたい。前倒しで提出されたレポートの問題点についてはほとんど語られていないので、タイトル詐欺感は若干ある(新書あるあるだけど)。2025/04/24
よっち
29
「先延ばしが悪、前倒しが善」は現代社会の思い込み!誰もが経験したことがある先延ばしや前倒しを最新の心理学研究を用いて解明する1冊。前倒しが礼賛されるタイパ社会で諸悪の根源のように扱われがちな先延ばし。考える時間を十分に取れる、クリエイティビティが促進されるなどのその長所を挙げる一方で、なぜ前倒しをする概念が生まれたのか、どちらもやり過ぎは問題を引き起こすことを解説していて、ちょうどいいタスクマネジメントや、先延ばし派と前倒し派が協力して仕事や家庭を回すためにどうすればいいのか、やはりバランスは大事ですね。2025/05/26
koji
22
私が知りたかったのは本の題名「締め切りより早く提出されたレポートはなぜつまらないか」の深堀りした分析。いつもレポートをけちょんけちょんに評価されていた身としては何か役立つ知恵があるのではと読書前大きく期待しました。その点ではちょっと残念でしたが、「前倒しと先延ばし」の奥深さを感じられたのは大いなる収穫。私はと言えば、性格も行動も前倒し型ですが、最近意図的に遅らせることの効用も感じ始め実践しています。実は本書で言及してもらいたかったのは、この中庸型(そんなのあるのかわからないが)の論理。著者の次の著作に期待2025/08/20
たか厨
19
2025年4月刊。大阪電気通信大学の准教授で、社会心理学、教育心理学が専門の筆者の本は初読み。愛聴中のラジオ番組『こねくと』での紹介で興味を持ち、取りよせ。やるべき事を後回しにしてしまう「先延ばし」と、〆切よりも一刻早く、やるべき事を終わらせようとしてしまう「前倒し」。一見、賞賛されがちな「前倒し」だが、成果物に質が伴わないことが往々にしてある。それは何故なのか? 「先延ばし」は一般的に悪い事とされるが、果たして本当にそうなのか? 両者について最新の知見や実験結果などを基に、徹底的に深掘りした一冊。(続)2026/01/15
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