内容説明
女ねぶた師が彩る日本一の熱い夜!
ねぶた師の兄が倒れたと聞き、紗栄子は急遽青森へ帰郷した。だがそこで見たのは、ねぶたに取り憑かれ、製作のために寿命を縮めようとしている兄だった。なぜそこまで――。兄を手伝う紗栄子だったが、いつしかねぶたに魅了されていて、女ねぶた師となることを決意。だが、資金や協力者、地元のしがらみが紗栄子の心を砕く……。日本で一番暑い日、一瞬の輝きを女ねぶた師が夜空に放つ。
歴史を紡ぐ稀代の小説家が日本一の夜を活写する!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
moimoi
3
ねぶた制作の裏側が丹念に描かれており、我々がよく目にするあの大祭がどのように出来上がっていくのかを追える。きっと生でねぶたを見た人は場面を容易に想像できるだろう。病魔に侵されたねぶた師、それを支えるこじらせ女子の成長、家族の亀裂、大賞の行方など課題と読みどころが山積みだが、どれもいまいち熱量が足らない印象だ。それでも最後まで読ませるのはプロの技だ。ただ、いかんせん台詞回しがクサい。自分は紗栄子と同郷、同年代だがこんな女言葉は話さない。また、恐らく丹念に調べたのだろうが、妙な青森弁もその都度没入を邪魔する。2025/06/08
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