内容説明
この街では、
なぜか人がよく殺される。
ならず者たちが謎を追う!!
ミステリ・ランキングを席巻する
鬼才が贈る、前代未聞の死体パズラー!
豚の頭をかぶった死体、
死体の腹の中の死体……
この街では、なぜか人がよく殺される。
殺人事件の発生率は南アフリカのケープタウンと同じくらい。
そんな牟黒市で見つかる一風変わった死体の謎を追うのは、
文字の読めないミステリ作家、深夜ラジオ好きのやくざ、
詐欺師まがいの女子高生、事件を隠蔽してばかりの刑事。
ミステリ・ランキングを席巻する
鬼才が贈る死体大博覧会【EXPO】、開幕!!!
解説/東川篤哉
【目次】
前日譚
豚の顔をした死体
何もない死体
血を抜かれた死体
膨れた死体と萎んだ死体
折り畳まれた死体
屋上で溺れた死体
死体の中の死体
生きている死体
後日譚
解説 『死体の汁を啜れ』を削れ 東川篤哉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bayashi
17
本格ミステリ短編8編。それぞれが短いこともあり、著者ならではのブラックユーモアがより楽しめる。そういえば特殊設定じゃなかった。かと言ってリアルでもない。いいやつばかりじゃないけど 悪いやつばかりでもない。いかがわしくて(烏賊川市ではない)短絡でクールなこの雰囲気が好きです。2025/05/19
じーつー
7
期待通りの面白さ。 今回は読みやすいグロでよかった。 汚くないという意味で。 『ミステリー・オーバードーズ』みたいなのが来たらどうしようかと。 名前はめちゃくちゃいいのに。 メインのキャラクターがみんないいキャラしてる。 普通に不快感がない人ばっかりなのは逆に珍しいかも? 舞台のユニークさとか消えた倫理とかそれなのに最後は切なくされるとか色々最高。2025/07/10
geki
5
面白い。摩訶不思議な死体が次から次へと出てくるが、文字の読めない推理作家と謎の女子高生が、サクッと冴え渡る推理をご披露。ヤクザとヌルヌルの女刑事、脱サラヤクザとの関係も、回を追うごとに進化し、俄然ギアが上がり、地獄のクルージング。そして、見事な(ひどい)エンディング。死体まみれなのに、読後感のライトさが何とも心地よい。2025/08/02
しい太
5
前日譚の狂騒的ドライブ感のまま駆け抜ける連作八篇。事件詳細と現場状況の説明はやくざと汚職刑事が担当し、情報を得たら瞬時に解を導ける探偵のお陰で全話特急でミステリが味わえるのでストレスフリーではあるが、すごい背徳的なものを読まされている感じもある。この作家は暴力的でめちゃくちゃゴアなのに描写がドライすぎて笑わせるという独自技術があるので、これだけ死体があってどの話の結末もろくでもないのに、後味爽やかだったりするのが凄い。2025/05/09
ユーキ
3
ミステリ短編集。パズル的なトリック特化な内容。なんというか人間の命が軽いというかモノ的な感じがしてしまって自分にはあわないタイプの小説だった。だけど、なんだがなんだかんだで短時間で一気読みできたからかなり出来のいい小説なんだと思う。2025/07/30
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