内容説明
この街では、
なぜか人がよく殺される。
ならず者たちが謎を追う!!
ミステリ・ランキングを席巻する
鬼才が贈る、前代未聞の死体パズラー!
豚の頭をかぶった死体、
死体の腹の中の死体……
この街では、なぜか人がよく殺される。
殺人事件の発生率は南アフリカのケープタウンと同じくらい。
そんな牟黒市で見つかる一風変わった死体の謎を追うのは、
文字の読めないミステリ作家、深夜ラジオ好きのやくざ、
詐欺師まがいの女子高生、事件を隠蔽してばかりの刑事。
ミステリ・ランキングを席巻する
鬼才が贈る死体大博覧会【EXPO】、開幕!!!
解説/東川篤哉
【目次】
前日譚
豚の顔をした死体
何もない死体
血を抜かれた死体
膨れた死体と萎んだ死体
折り畳まれた死体
屋上で溺れた死体
死体の中の死体
生きている死体
後日譚
解説 『死体の汁を啜れ』を削れ 東川篤哉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
bayashi
19
本格ミステリ短編8編。それぞれが短いこともあり、著者ならではのブラックユーモアがより楽しめる。そういえば特殊設定じゃなかった。かと言ってリアルでもない。いいやつばかりじゃないけど 悪いやつばかりでもない。いかがわしくて(烏賊川市ではない)短絡でクールなこの雰囲気が好きです。2025/05/19
lucifer
13
白井智之さんはまだ3作目だが、これまたやってくれてるな。まず、舞台・登場人物の設定やネーミングからして様子がおかしい。んでもって、猟奇殺人事件のオンパレード。よくこんなの考えられるなと感心しきり。でも、その猟奇な様相がちゃんとロジックに繋がってるのは感心出来る。が、こんなの推理出来るか!あまりの痛々しさに読んでるだけで疲労感を覚えるが面白かった。なかでも一番は『死体の中の死体』。2026/06/16
にゃるはや
13
日本一の殺人都市・牟黒市で起きる、豚の頭を被った死体や、死体の腹に埋め込まれた死体といった猟奇殺人。文字の読めない作家、あらゆる事件を隠蔽する刑事といった、個性的な4人が破天荒なトリックに挑むバカミス小説です。 本作は滅茶苦茶なトリックと、4人の行動によって事件がおかしな方向に捻じれていくカオスな展開が印象的です。犯人を逃がしたり、事件と無関係の人間を轢き殺させたりと、トリックを解いた後も予断を許さない展開が続きます。 タイトルとは裏腹にブラックな笑いが楽しめる、毒気の多いミステリー作品です。2026/01/15
ひろ
11
犯罪発生率が全国トップの街で起こる事件の数々を、連作短編形式で描く。奇怪な状態の死体が次々と登場し、探偵役であるミステリ作家と同様にワクワクしてしまう。白井作品としてはエログロや倫理を外れた描写が幾分控えめで、読みやすさがある。各話は短めで、長編で味わえるような、己の脳の容量を超えて快楽を流し込まれるような感覚は薄い。ただ、常識に囚われていては辿り着けない鬼畜な論理は健在。死体の中に死体が縫い込まれているエピソードが特に好きだった。変わらず異端であり続けてくれるのでありがたい。2026/05/16
フラチキさんです
9
★★★★★ 作者さん8冊目。久しぶりの連作短編集。強烈なタイトルに思わず手に取った作品です。グロさは控えめでも、白井節は健在。んな無茶な、と思うようなトリックはあれど、不思議と納得させられるのが流石といったところです。あまりにグロテスクな死体の側には、当然度肝を抜かれるような豪快な現実離れしたトリックがあるわけで、そこのわくわく感も読書体験として楽しかったです。『死体の中の死体』は特にお見事でした。2026/02/11
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