僕たちは言葉について何も知らない 孤独、誤解、もどかしさの言語学

個数:1
紙書籍版価格
¥1,980
  • 電子書籍
  • ポイントキャンペーン

僕たちは言葉について何も知らない 孤独、誤解、もどかしさの言語学

  • 著者名:小野純一【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • ニューズピックス(2025/04発売)
  • もうすぐひな祭り!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~3/1)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784910063409

ファイル: /

内容説明

國分功一郎氏・千葉雅也氏 推薦!
最注目の言語哲学者、一般書デビュー。

人間は言葉を操る魔法使いである。その恐ろしさと可能性。

我々はまだ「言葉が何をなし得るか?」を知らずにいる。
――國分功一郎 (哲学者、『暇と退屈の倫理学』著者)

言葉を使うのは難しい。なぜなら、言葉には、人を動かし、現実を変えてしまう不思議な力があるからだ。
本書は、「言葉の力」とは何かを、哲学的な視点から丁寧に説明してくれる。
――千葉雅也(哲学者、『勉強の哲学』著者)

「言葉は人の心を救いもすれば、生涯消えることのない傷を負わせることもできるものです。
誰もが言葉の持ち主なのに、どうにもうまく使いこなせない。
言葉とはいったい何なのでしょう。(「はじめに」より)

【目次】
第1章 人間の言葉は魔術だ
第2章 「言語化」の手前
第3章 あいまいさが生む言葉の本質
第4章 空気、皮肉、げんかつぎの言語学
第5章 聞き手をコントロールするコミュニケーション
第6章 誤解のメカニズム
第7章 文化の尊重と、個人の尊重
第8章 自分らしさの言語学
最終章 「月がきれいですね」が「あなたが好き」になるとき


なぜ「言語化」に長けた僕たちは、これほど孤独なのか?


【目次詳細】
第1部 理論編:言葉の本質

第1章 人間の言葉は魔術だ
言葉には知られた顔と知られていない顔がある

人は生まれながらに他者を必要とする
第一の見かた:言葉は記号である(論理的)
第二の見かた:言葉には含みがある(心理的)
第三の見かた:言葉は〈場〉である(相互作用的)

第2章 「言語化」の手前にあるもの
論理のおおもとに心理がある

知性の裏にある「白衣効果」
知的な大人は「こども」みたいだ
こども心はいつも小さくなっている
人間は理性的? 悪い冗談はやめてくれ

第3章 あいまいさが生む言葉の本質
言葉の黄身と言葉の白身

言葉のあいまいさが誤解もクリエイティビティも生む
言葉の意味は「核」+「ゆるやかな領域」
概念の変化:愛には、憎しみと区別のつかない瞬間がある

第4章 空気・皮肉・げんかつぎの言語学
言葉に含みをもたせるのはなぜか

あいまいな言葉がなぜ生き延びるのか
空気を読む力と、ことばのあいまいさ

第2部 応用編①:嘘、誤解、もどかしさ
第5章 聞き手をコントロールするコミュニケーション
想起する言葉をコントロールすること

「わかる人にはわかる」言葉?
「鳥」から何を想像させるか?
なぜ「優しい嘘」は許され、「誤解させたなら謝ります」はモヤるのか

第6章 誤解のメカニズム
なぜ誤解は起こるのか

「誤解してしまう言葉」の特徴
誤解を利用する戦略的コミュニケーション

第3部 応用編②:生きるに値する孤独な世界
第7章 文化の尊重は、個人の尊重
なぜ個性のない言葉が「個性」を生むのか

文化を尊重することは、個人を尊重すること
言葉はダウンロードして使う
個人の経験の積み重ねが文化になる

第8章 自分らしさの言語学
本来の自分を言語化するには、「述語」に注目せよ

「人間活動」というレッテル貼りの効果
本来の自分を言語化するには、「述語」に注目せよ
違和感から始めよ
自分の中での自分の不在
主語より述語――「傷」より「痛い」に注目する
一般化とかけがえのなさ

そもそも「みんな」にあなたは含まれてない
「レッテル」があなたを比較可能にする
痛みは美しい

最終章 「月がきれいですね」が「あなたが好き」になるとき
孤独感の正体

「みんなでいる安心感」という孤独
「月がきれいですね」が「あなたが好き」になるとき
孤独(Solitude)の先に孤独感(Loneliness)の解消がある
死んだ人ともわかりあえる
「今、役に立つか」は未来の役に立たない
ほんとうの幸せとは何か
人は本来独りである
言葉を大切にする人が幸せをつかむ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ジョンノレン

47
言葉のやり取りが論理性もさることながら実のところ情動に左右されるという現実的な側面に着目して、言葉そのものの概念の多様性やそれらが心の中で醸す反応の多様性も含め様々な局面を捉えて語られる。他者との間で交わされる言葉から自らの内面にも展開し、孤独の大切さ、そして個人の内面における言葉の積み重ねが文化に及ぶ流れも。著者に導かれての言葉に着目しての様々な考察はとりも直さず良く活き活き生きる手掛かりを探る道程でもあった。ポジティブな孤独は大切だね。2026/02/26

とくけんちょ

43
言葉とは何かを様々な視点から考える。腑に落ちたのは、共感についての理解、言葉の意味するものは一つじゃないということ。人それぞれ人生経験は違う。言葉が通じない、誤解が生まれる原因は、お互いで言葉の意味が共有できてない、一致していない場合があることを理解できてない。自分の経験に照らすことは、他人の共感を得られない。考えれば考えるほど難しい。新たな視座を与えてくれる本だった。2025/08/29

ta_chanko

26
言葉の扱いにセンシティブになることが大切。意図が思い通り伝わることも、誤解をまねくこともある。場合によっては字義通りの解釈を求めないことも、挨拶のようにその言葉自体に意味がないこともある。自分だけの気持ちを伝えたくても、相手にも分かる言葉に一般化しなくてはいけない。でも言葉の組み合わせは無限。語彙が貧しいと単純なことしか伝言えないが、言葉を慎重に選んで使えば、自分の気持ちをより解像度高く伝えられる。また自分自身に向き合い、掘り下げていくためにも言葉は重要。そのことが、他者を大切にすることにもつながる。2025/10/08

山口透析鉄

25
言語哲学の本は他もかじったりもしつつも、やはり簡単ではないです。卵の黄身と白身みたいな分かりやすい例え話もあり、ちゃんみな・宇多田ヒカルみたいな事例も出てきて、工夫はされています。言葉の機能についての分析や言及も参考になるものではありました。言葉の呪術性も思い当たりますし、言葉を定義してある概念に実態を持たせるようなことはできるのでしょうし、言葉の身体性、そういうことも考える本でした。 自己啓発本っぽいところも確かにありますが、利用できるところを利用するところから始めるのでも良さそうです。(以下コメ欄に)2026/02/08

エジー@中小企業診断士

20
言葉は記号である(論理的)、含みがある(心理的)、<場>である(相互作用的)。言葉の役割①物語を生み出す力(イメージ喚起力)②感情に働きかける③名づけが<もの>を生み出す/誤解のメカニズム=意味のまとまりが聞き手のなかにこちらと同じように像を結ぶことができないとき「ゲシュタルト崩壊」が起きて<言いたいこと>が伝わらない。人生の意味づけは「述語」が変える。宇多田ヒカル、西田幾多郎。一般化とかけがえのなさ。村上春樹、エドワード・サイード。言葉は物語を背負う「まなざし」であり一瞬のかけがえのない経験を愛おしむ。2025/10/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22484039
  • ご注意事項

最近チェックした商品