内容説明
【「徹子の部屋」放送50年】
黒柳徹子が人生で初めて書いたエッセイ。
トットちゃんの純粋な感性と童画界のレジェンド・武井武雄の絵に心洗われます。
本書は、一枚一枚の絵や写真、言葉たちが、心にそっと寄り添うように編まれた一冊です。
ページをめくるごとに、温かさや懐かしさ、そして少しの驚きが広がり、読者をやさしい世界へと導いてくれます。
この本の魅力は、目に見えるものだけではありません。
それぞれのページに込められたエピソードやメッセージが、私たちの日常の中で見落としがちな「小さな幸せ」や「大切な瞬間」に気づかせてくれます。
忙しい日々の中でふと立ち止まり、心の片隅に小さな灯りをともすような、そんな温もりを感じられる本です。
また、本書は多くの世代に楽しんでいただけるよう作られています。
子どもたちにとっては、新しい発見や物語の世界への入り口となり、大人にとっては懐かしい記憶や、
新たな視点を提供してくれることでしょう。絵本という形をとりながらも、年齢を超えて広がる普遍的なメッセージが詰まっています。
ページをめくるたび、作者の思いやりと愛情が伝わり、読者自身が物語の一部になったような気持ちを味わえるはずです。
本書を手に取ったその瞬間から、絵と言葉が織りなす静かな冒険が始まります。
家族で楽しむひとときや、自分だけのリラックスした時間に、そっと寄り添う本となることを願っています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
157
「徹子の部屋」放送50年で復刊された黒柳徹子の初エッセイ集を読みました。内容に古さは感じますが、武井武雄のイラストとのコラボは絶妙です。 https://www.j-n.co.jp/books/978-4-408-65140-8/2025/04/25
シャコタンブルー
48
1984年に出版され絶版になっていたが40年ぶりに復刊した本。当時は文庫本だったらしいが、こうして単行本として武井武雄の絵が存分に掲載されているのが嬉しい。文と絵が絶妙に呼応していて当時の息吹が甦るように思えた。「反響」国会議員の情けない姿に怒りしかない・・「電気がついた!」電気のありがたさが分かる。ニューヨークの電気が点灯するシーンは映画のようにドラマチックで素敵だ。「ありがとう」有名人になってもお世話になった人や友人に対して驕ることなく、素直な態度が素晴らしい。2025/06/04
家出猫
12
「トットちゃん」そして、「続トットちゃん」と読んできて、復刊したこのファーストエッセイと出合えて良かったと心から思っています。黒柳徹子さんの等身大の言葉と、武井武雄さんの童画の組み合わせがとても素敵で、眺めるだけでも楽しめます。いくつか自分の心に響く絵もありましたし、黒柳さんの過去の文章を知っているからこそ、楽しめる言葉もたくさんありました。装丁は、1964年に描かれた『青の魔法』、青好きな私の一番のお気に入りです。武井さんのように亡くなってもなお、本を通して語り継がれるレジェンドは素敵ですね。2025/05/25
すぅ
4
黒柳徹子さんの1960年、1978年に書かれたエッセイ。昭和の出来事が徹子さんの素直で率直な文章で書かれていて、とても楽しい。武井武雄さんの童画を初めて拝見したが、これがものすごく良かった。図書館本であったけれど、手元に置いておきたいぐらい素敵な絵でした。2025/05/23
必殺!パート仕事人
2
1978年と1960年に東京新聞に掲載されたエッセイ、1984年に文庫として出版されたものの復刻です。この絵は今回のようなサイズ(四六判?)が合うと思いました。このところ集中力が続かず、画集のような本ばかり読んでいます。今日は特に強い色彩の絵が必要だったようです。40年以上前に「新聞投稿欄は事実確認をしてから掲載してほしい」と書いています。この頃にもフェイクニュースがあったんだなと驚きました。2025/05/25