内容説明
iPS細胞の誕生から約20年が経ち,幹細胞・再生医療研究はどこまで進んだのか.幹細胞・再生医療を学ぶ最初の1冊として好評のテキストが,オルガノイドやレギュレーション,臨床開発状況などの新項目を追加して10年ぶりの改訂.研究者のリアルが垣間見える充実のコラムもお見逃しなく.
目次
【目次】
第1章 再生医療と幹細胞―密接な両者を正しく理解する
1 再生医療の可能性―新たな医療アプローチを可能にする幹細胞のすごさ
2 幹細胞の4 つの特徴
3 幹細胞の種類―多能性幹細胞と組織幹細胞
他
第2章 組織幹細胞① ―解明が進んでいる5つの組織幹細胞
1 組織幹細胞とは
2 組織幹細胞の存在を証明する5 つの実験手法
3 造血幹細胞
他
第3章 組織幹細胞② ―その他の臓器でも研究は進む
1 外胚葉系―眼,乳腺
2 中胚葉系―骨格筋,心筋,腎臓
3 内胚葉系―肝臓,膵臓,肺
他
第4章 ES細胞 ―実用化の鍵を握るフロントランナー
1 ES 細胞とは
2 ES 細胞の基本的な分化誘導法
3 ES 細胞から特定細胞種への分化誘導法開発
他
第5章 iPS細胞 ―ノーベル賞のその後
1 iPS 細胞とは
2 ES 細胞や株間の比較
3 iPS 細胞の利点
他
第6章 ダイレクトリプログラミング ―幹細胞を用いない再生医療
1 ダイレクトリプログラミングとは
2 過去のダイレクトリプログラミングの報告
3 膵臓のin vivo リプログラミング
他
第7章 機能的な組織や臓器を創る ―オルガノイドを中心に
1 オルガノイド
2 organ-on-a-chip
3 異種動物を活用した臓器再生
他
第8章 ケミカルバイオロジー ―未開の「宝の山」のストラテジー
1 ケミカルバイオロジーとは
2 幹細胞の未分化状態の維持
3 体細胞からiPS 細胞へのリプログラミング
他
第9章 疾患モデル ―幹細胞が活きるもう1つの臨床応用
1 ゲノム編集技術の進歩
2 in vivo モデル
3 in vitro モデル
他
第10章 幹細胞再生医学研究の臨床応用と実用化 ―幹細胞研究はここまで進んだ!
1 再生医療と実用化が期待される研究領域
2 レギュレーション,産業面の整備
3 再生医療用iPS 細胞株
他
おわりに~基礎研究と臨床を結ぶために~
索引
Column