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内容説明
「ハーフ」と呼ばれる人々の日常と溢れる感情を鮮やかに描いた、わかりあえなさと手を繋ぐ群像劇。
「姉ちゃん、俺、改名したけん。」
フランス人の父と日本人の母を持つ〈米山和美マンダンダ〉は、弟から突然の告白を受ける。
生まれ育ったはずの日本で「異物」と見なされても、笑って流していたけれど…。
アイデンティティに揺れるすべての人へおくる、共生を模索する希望の物語。
目次
第1話 米山和美マンダンダ
第2話 関口紗瑛子
第3話 亀渕まりな
第4話 沼田瑠詩愛
第5話 アレキサンドラ・デ・ラ・ロサ
描き下ろしおまけ漫画 和美の青春
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
venturingbeyond
29
連休最終日に昨年度末に読了した傑作のレヴューをようやく書いてます。田舎に住んでいても、多様なルーツを有する若い世代をここそこで目にすることも増えてきた昨今、当事者に様々な課題を抱えさせるエスニックマジョリティのあり方やエスニックマイノリティの存在を不可視化させる社会構造について考えるきっかけを読者にもたらす希有な作品です。同業の皆様にも広く手に取っていただき、目の前の当事者との向き合い方を検討するきっかけにしてもらいたいところ。2025/03/31
JACK
18
☆ 日本で「ハーフ」と呼ばれる事が多い、複数の国や人種のルーツを持つ人々。この言葉には差別的なニュアンスがある。見た目や文化、言葉などが一般的な日本人と違うという事で疎外感を感じる毎日。日本で生まれ育っても「日本人以外」の意味を持つ「ガイジン」扱いされる。日本語や箸の使い方が上手いと赤の他人から「ガイジンさんなのに凄い」と言われ、初対面の人から両親がどこの国の人なのかというプライベートな事を聞かれる。無意識の差別に曝されてきた人たちの苦悩を描く連作短編集。素晴らしい作品で色々と考えさせられます。オススメ。2025/08/21
にたいも
11
下地ローレンス吉孝さんのインスタグラムでおすすめされていて。「ハーフ」「ミックス」ルーツの人々が、日々受けるマイクロアグレッション。「一見笑顔でにこやかなコミュニケーションの光景にみえても、一方は好奇心を満たして満足した反面、もう一方は呆然と立ち尽くすほどのダメージを受けてしまう。さらにそういった経験は、身近な人にさえなかなか理解されることがない、という状況」(下地さん解説 https://to-ti.in/story/hanbun_booklet)自分の大切な人の気持ちとして受け取り考えられる作品。2025/08/31
むらて
8
所謂ハーフ/ミックスと云われる人たち(とその周りも含む)の物語。トーチでの連載分と、後半は描き下ろし。トーチで読んでいてその後を待っていたので、こうして単行本になり、そしてこの後も続くようで嬉しいです。「ハーフ」と云う言葉自体が差別的、当事者には忌避されうる言葉であることは知っていたけれど、ただ“知っていた”だけなので、すごく色々なことを感じさせられ、考えさせられ、自省させられます。マイクロアグレッションについて。当事者だけでなく、まりなやアレキサンドラの話があるのも良いなと。続きも楽しみです。2025/04/09
Yukipitasu
5
待望の1巻。下地ローレンス吉孝さんが書いた初回特典冊子まで読めてよかった。作中で暗に触れられていた相模原事件も取り上げてたし。NHKで実写ドラマ化してほしい。 大好きだし良い奴だからこそ、マイクロアグレッションはきつい。どうでもいい人間なら簡単に切り捨てられるのに。でも切らなかったからこそ、分からないことを分かってくれる友達になった。米山和美マンダンダのシバタとのエピソードよかったな。ラブだぜシバタ。2025/04/27
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