リルケ詩集

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リルケ詩集

  • ISBN:9784750518695

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内容説明

 あなたのお護りとなる詩がきっとある。──近代詩の巨人リルケの不朽の名作たちを、伝説の名訳で。
 リルケの全作品から詩人・文学者片山敏彦が選んで編んだベストセレクションに、共感に満ちた若松英輔の長編解説を付し、美麗な装丁で復刊。

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 日常の中で飢えている 貧しい言葉たちを
 目立たない言葉たちを ほんとうに私は愛する。

 私の祝祭の中からいろいろな光彩を取り出して、私は彼らに贈ろう。
 そうすると彼らは微笑して おもむろに晴れやかになる。
 ────「日常の中で飢えている言葉」より

 * * *

 「時の無いひろい第二の生活」、時刻とは異なるもう一つの「時」に司られた世界、そこを生きることができるのは詩人だけではない。
 詩人の言葉を読む者にも道は照らし出されているのである。
 ────若松英輔(解説より)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

双海(ふたみ)

7
本書は片山訳。新潮文庫版は富士川訳。両者を比べてみるのも良いかもしれない。解説は若松英輔さん。若松さんらしい切り口で(私はそうだよね、と思った)リルケの詩を論じている。2025/05/18

月音

6
ジャケ買い!装丁デザインが、なんと3種。迷った末に、山吹色地に白の草花模様にした。薔薇の花を摘もうとして棘で指を刺し、その傷がもとで亡くなったといわれる(実際の死因は白血病)リルケには、草花がイメージされたので。後期の重厚な代表作が中心の岩波文庫と違い、初期作も多く収録された本書を読むと、ロマンティックな伝説が生まれたのも納得。自然や身のまわりのささやかなもの、夕暮れとほの明るさの内に宿る神秘的な美しさへと溶けいる詩情、母への思慕、女性へのあこがれ。⇒続2025/07/29

𝐂𝐄𝐋𝐄𝐒𝐓𝐈𝐍𝐄

6
片山敏彦訳のリルケ詩集をずっと読んでみたくて、つい最近何も知らず片山訳を図書館で予約したら、まさかの今年出版されたばかりの復刊版が取り置かれていた…!調べてみたら、表紙の柄も3種類あるらしい。素敵。旧字などがなく、読みやすかった。初期〜中期の詩が好みだった。2025/06/06

朧爪うつら

3
まあとても好きとは言えない。今となってはそこまで新鮮味はないもんな内容に関しては。詩の造形美的な観点でいえば感心するところもないこともなかったが。エドガー・アラン・ポーの詩は好きなんやけどな。リルケみたいな仏教とキリスト教の折衷に感化されたばかりの少年のような初々しいロマン派な詩よりも、ポーのような折衷さは別に変わらないけど少しSF的、おどろおどろらしさがある詩の方が個人的には好み。2025/06/29

ブネ

2
【MEMO】 ◉あなたのお護りとなる詩がきっとある。──近代詩の巨人リルケの不朽の名作たちを、伝説の名訳で。 ◉リルケの全作品から詩人・文学者片山敏彦が選んで編んだベストセレクションに、共感に満ちた若松英輔の長編解説を付し、美麗な装丁で復刊。  ──── 日常の中で飢えている 貧しい言葉たちを  目立たない言葉たちを ほんとうに私は愛する。  私の祝祭の中からいろいろな光彩を取り出して、私は彼らに贈ろう。  そうすると彼らは微笑して おもむろに晴れやかになる。  ────「日常の中で飢えている言葉」より2025/06/04

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