新潮文庫<br> 田沼と蔦重(新潮文庫)

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新潮文庫
田沼と蔦重(新潮文庫)

  • 著者名:早見俊【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 新潮社(2025/04発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101389851

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内容説明

次々とヒット作を生み出し出版界の寵児となった蔦重こと蔦屋重三郎。老中の田沼意次を庶民の理解者と評価する重三郎は文化人たちと築いたネットワークを駆使し、田沼のため情報収集に奔走することに。一方、獄死と偽り田沼邸に匿われていた平賀源内は、幕府財政再建を図るべく夷地の富に目を付けた意次の意を受け北に向かう。型破りで「べらぼう」な男たちを描く書下ろし長編歴史小説。(解説・木村行伸)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

どぶねずみ

22
本書はタイトルがおかしい。『ほぼ田沼、ちょこっと蔦重』と言い換えられるくらい9割以上が田沼の生涯の話だ。蔦重に関する知識は深められなかったが、田沼に関する知識はかなり高まったし、松村邦洋さんの『べらぼうを語る』を読んだ後だったのでスラスラ読めた。とにかく田沼意次という人物は気の毒な人だなぁと感じた。息子が生きていたら、政治も、その後の日本も変わったかもしれない。もっと田沼意次について知りたくなった。「たぬまふるさと館」に行ってみようかな。2025/07/01

長くつしたのピッピ

20
NHK大河べらぼうに刺激されて本書を読み進めると、TVではニュアンスが伝わらなかった事件もより明確に理解できた。歴史の流れ通りの展開なので、どちらも大きな違いはなかったけれど、平賀源内が生きていた事に驚いた。これまでの歴史で習った田沼意次は,賄賂政治で私腹を肥やしたイメージだったが、近年の再評価により、新しい物を取り入れるセンスのある新進気鋭の政治家だった事が伺える。出る杭は打たれるの言葉通り失脚し、江戸の華やかさが失われていくのが残念。2025/10/06

Y.yamabuki

18
何事にも光と闇がある。意次があれよあれよと失脚していく様子が、呆気ない。陰で策略を巡らした人達の判断はともかく、外堀を埋めていくやり方は見事だった。意次ももう少し周りが見えていれば、更なる活躍ができたのか?次々と斬新な政策を打ち出していただけに、残念。2025/08/08

ゆう

2
NHK大河ドラマの影響で読み始める。平賀源内が作中では生きていたのには、ビックリしたが嬉しかった。田沼意次、次々と革新的な政策を打ち立てたすごい人なのに、それを快く思わない人たちが田沼を潰そうとする。外堀をしっかり固め、田沼を追い込む様は悔しいくらいに見事だった。これからのドラマ「べらぼう」がますます楽しみになった。2025/10/09

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