新潮新書<br> 生きる言葉(新潮新書)

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新潮新書
生きる言葉(新潮新書)

  • 著者名:俵万智【著】
  • 価格 ¥1,034(本体¥940)
  • 新潮社(2025/04発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106110832

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内容説明

スマホとネットが日常の一部となり、顔の見えない人ともコミュニケーションできる現代社会は、便利な反面、やっかいでもある。言葉の力が生きる力とも言える時代に、日本語の足腰をどう鍛えるか、大切なことは何か――恋愛、子育て、ドラマ、歌会、SNS、AIなど、様々なシーンでの言葉のつかい方を、歌人ならではの視点で、実体験をふまえて考察する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

江口 浩平@教育委員会

18
【エッセイ】言葉のプロである俵万智さんがどのように言葉に命を宿していくのか知りたくて手に取った一冊。俵さんの本は初めて読んだのだが、すっと語り掛けてくるように入ってくる文章で驚いた。ラップや演劇をおもしろがりながら言葉を磨いていく俵さんのエピソードひとつひとつが自分にとっては刺激的だった。「つかうほど増えてゆくもの かけるほど子が育つもの 答えは言葉」「むっちゃ夢中とことん得意どこまでも努力できればプロフェッショナル」エピソードとともに人に伝えたい短歌もあり、良い読書体験となった。2025/05/03

コンチャン

12
日本の歌人と言えば最初に名前が挙がってもおかしくないのが俵万智さんではないでしょうか。そんな著者が言葉に対する姿勢を綴った新書でした。昨今のSNSに投稿される言葉の危うさとか、短歌の魅力だとかがこれまでの経験を基に語られており、とても面白かったです。2025/05/07

ユーユーテイン

11
やはり文章が読みやすい。読んでいて心地良い。読みながら著者の生活、人生に引き込まれていく。人見知りしないと自らおっしゃるだけに次々と人に会いに行き、言葉を交わす。そのやりとりが自然で面白い。印象に残ったトピックは「クソリプから学ぶ」と「詩が日常にある国」。どちらも不特定多数が集うSNSという場で起こる現象について考察したものだが、画面の背景にいる人々の姿を描き出していて興味深かった。日本語と息子が大好きで、他の多くの女性と違わない感覚を持つ著者に、これからもたくさんの歌を紡いでほしいと思った。2025/05/20

ぐりこ

10
歌人俵万智による、日々の暮らしの中で触れる言葉の考察。僕鳥に続き、好きが高じてその分野を極めた方の語ることって本当に面白い。興味がなかったことでも引き込まれてしまう。この本で言えばラップ。ラップと短歌に共通するものがあるとは!そして、和歌つながりで短歌も声に出した時の響きも大事だそうで、サラダのsと7月のsの重なる響きは気に入っているが、そこに濁点が入ると、という下りはプロの舞台裏を見せてもらったようでワクワクした。日常に溢れる言葉に意識を向けると、世界がもっと豊かに感じられるのかもしれない。2025/05/18

funuu

8
「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日 句集をはじめて買いました。 今は「いいね」の数を競うような風潮があるけれど、これはたった一つの「いいね」で幸せになれるという歌です。 短歌だけで食べているただひとりの歌人 短歌の世界は奥が深い 未婚の母で大学生の息子が1人 Twitterで炎上経験あり 息子の存在は生きる力のようだ 萩原 慎一郎も著者がきっかけで短歌をはじめた 言葉を使う達人 Alが短歌を作る時代 カレーが辛えと君が笑うから五月十日はスパイス記念日 2025/04/25

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