内容説明
ベスは市場に生まれた白いノラネコでした。ある日、黒塗りの立派な馬車に隠れると、女王様の孫、トリア姫に出会いました。ベスを気に入ったトリア姫は、ベスを飼う方策をあれこれと考えめぐらして、ベスを家庭教師として雇うことになりました。ところが、ノラネコが家庭教師が務まるわけはありません。ベスはひげに鉛筆をあてて音を出してバイオリンを指導したり、しっぽに絵の具をつけて絵を描いたりして、なんとかなりましたが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
36
市場生まれの猫のベス。ひょんな事から王女様の家庭教師になる話。猫の教えには笑っちゃう部分もあるけれど、猫の先生の方が楽しく学べそう。もっとシンプルな本だと思ったが、戦争についても網羅されていてビックリでした。作者は猫の獣医である南部和也さん。2017/10/31
k sato
28
レッスン料は鰹節・ちゅ~るからお選びください(´▽`) 人生の知恵を授けてくれる素晴らしい児童文学でした。市場で野良生活を送っていた猫・ベスが、宮廷に住むお姫さま・トリアに拾われ一国の立派な家庭教師猫に成長するまでのサクセスストーリー。ベスは二足歩行の喋る猫。大好きなトリアのために、人間の書物を読み知識を蓄え教養を得るベス。ベスに勉強を教えてくれたメルバーン卿は、教養とは「なぜ」にこたえることとベスに諭しました。「生きるのに精いっぱいだとなかなか疑問が生まれないのです」というベスの言葉に合点がいきました。2023/10/22
いろ
22
児童書。市場に住む野良猫が,お姫様の家庭教師になって…というお話。もっとファンタジックだったりほのぼのとした内容かと思ったら,平和を考えるずっしりした内容もあって,それをしっかり受け止め考えられるお年頃に読んでもらいたい本だった。めでたく家庭教師につけた直後の指導内容?には笑ったけど。9歳男児は惹かれて読みたがりはするものの,結局読まないまま期限切れにつき,母(私)1人読み。2017/09/15
mntmt
20
とても共感できた。2017/04/26
棕櫚木庵
15
読メで紹介していただいた本.ご紹介ありがとうございました.図書館の本で,「よんであげるなら 5才から/じぶんで読むなら 小学生初級むき」だそうだけど,確かに直球ど真ん中という感じ.児童書の魅力って,当たり前のことが当たり前に,屈折なしに表現されていることかもしれない,なんて思った(しかし,いくらんんでも5才にはちょっと無理じゃないの?).▼「ネコはけんかはするけれど戦争はしません」(p.65).そういえば,喧嘩と戦争の区別がつかない(振りをする)輩がいるなぁ.2025/01/04
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