恐竜たちの大脱出 - 進化恐竜トロオのものがたり

著者名：松岡達英/羽田節子

福音館書店（2025/03発売）

• ISBN：9784834016116

内容説明

脳が大きい恐竜のシノルニトイデスから進化し、今の人間にまさる文明を白亜紀の地球に築いていた架空の進化恐竜「トロオ」。トロオは、巨大な隕石が1年後に衝突することが分かり、白亜紀に生きていた恐竜をはじめとする様々な生物をまるごと宇宙船に乗せて大脱出します。トロオの活躍する物語と、ティラノサウルスをはじめとした恐竜の図鑑が１冊になった想像力豊かな絵本。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[みっくす]

図書館にて。進化恐竜トロオが、隕石衝突を予測し恐竜や植物などの全生物を地球外に非難させるお話。5歳児には難しいはずだけど、興味を持って聞いてくれた。麻酔銃を使ったり網を使ったり、工夫を凝らして恐竜を捕獲する様子が楽しい。植物や昆虫など、この時代の豊かな自然も美しい絵で楽しめます。

2016/01/17

[鱒子]

素晴らしい良書絵本。恐竜好きにぜひお勧めしたいです。絵本というより外国の漫画のような作りになっています。内容は「トロオ」という進化した恐竜が高度な文明を築いていますが、それ以外の恐竜はそのまま(笑)な世界。トロオたちは地球脱出のノアの方舟をつくるべく、恐竜集めをするというもの。 それにしても、最近の恐竜絵は、ほぼ羽毛が生えていますが、ちょっとやり過ぎかなと思います。個人的には爬虫類っぽい方が好きです。

2016/09/30

[ふじ]

大きな版に、緻密な恐竜の絵。贅沢！恐竜×SFというたまらない設定の漫画風児童書。隕石衝突による絶滅を予見して、生き物みんなで宇宙船で避難してたらいいな、という生き物愛も感じる。トロオ達はどうなったのだろう。続きはないが、それがまたロマン。

2020/11/28

[絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく]

マンガと児童書が混ざったような恐竜のおはなしは面白かったです。おはなし会には向かないので、恐竜好きな子におすすめしようと思います。人間に似た生きものが、ノアの箱舟的な計画で宇宙船で脱出するのですが、もしかして行先は猿の惑星（映画）的なことになるのかも？と勝手に想像を膨らませました。

2020/08/10

[もっしゅるーむ]

レビューより、読み聞かせには向かないと書いてあった通り、マンガ風になっていて文字数もそれなりにあるので読み聞かせは厳しかった。恐竜好き息子は読んで、と来たけど粗筋を追う程度に飛ばし読み。「隕石、ぶつかっちゃうよね。どうするの」と心配していたが、脱出すると知り、安堵していた。細かいところは自分で読んでね、と渡したけれど、読んだ様子はなし。最初に比べたら、だいぶすらすら音読の宿題はこなすようになってきたが、まだ娘用に借りた本くらいじゃないと自分で読む気にはならないらしい。【小一】

2020/10/31