中公文庫<br> 掌の読書会 島本理生と読む 田辺聖子

個数:1
紙書籍版価格
¥990
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

中公文庫
掌の読書会 島本理生と読む 田辺聖子

  • 著者名:田辺聖子【著】/島本理生【編】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 中央公論新社(2025/03発売)
  • 盛夏を彩る!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/27)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122076303

ファイル: /

内容説明

「感傷旅行」で芥川賞を受賞して以来、四十余年にわたって恋愛小説の名手として数多くの読者を虜にしてきた田辺聖子。
数百もの作品群の中から、時を経てなお色褪せない短編とエッセイを、作家・島本理生が選ぶ。
女の人生における様々な局面、一期一会の瞬間に生じる心の機微を色鮮やかに描き出した、今こそ読んでほしい贅沢な傑作選。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

49
田辺聖子さんは好きな作家なので、改めて読み直しても色褪せない魅力があります。全ての短編とエッセイが愛おしい。読後感も爽やかで心の機微を丁寧に描いているのが良いですね。最近おせいさんの本を読んでいなかったので、改めて読みたくなりました。2025/04/22

❁Lei❁

19
島本理生のセレクトによる田辺聖子の短編集。なんて贅沢な組み合わせ。それぞれの短編では、女性の恋愛の機微が巧みに描かれています。たとえば、結婚を目前にして昔好きだった人を思い出すとか、すごく気の合う人が既婚者だったとか。人生でたまに訪れるドラマみたいな一瞬が切り取られています。全体的に昭和の古臭さはあれど、恋に落ちる場面の演出はさすがにうまく、「あ〜それは好きになっちゃうな」と思いながら読みました。どんなシリアスな場面でも軽やかな空気にしてくれる関西弁が、これまたよい。恋の情熱をガツンと感じる一冊でした。2025/06/06

Shinya Fukuda

3
六篇の短編か収録されている。夢煙突は結婚しようとしている女性が嘗て好きだった中年の男性を懐かしく思い出す話。女流作家をくどく法は第十条が笑える。蓼食う虫も好き好きか。鉄の規律はミステリーのよう。最後の電話は誰がかけたのか。愛の周りは気の良い優柔不断な男の話。篝火草の窓は老女のちょっとした恋。田辺さんの年代には戦死した人が多かったのでこんな女性は多かっただろう。感傷旅行は田辺さんは男を描かせても一流という証明。P269の恋愛論は秀逸。エッセイの神戸は女性論のようだ。田辺さんの予言は悉く的中している。流石。2025/05/30

emtb

2
ちょっと古い感じがするのが一周回ってむしろ新鮮でいい。大阪弁の会話が温かくて読んでいて面白い。今じゃもう聞かないようなコテコテ感がほっこりする。どれも読みやすくて面白い。どんな状況でも主人公達はみんなけっこう冷静で、だからこそ怖かったり面白かったりする。「感傷旅行」なんて、わざわざヒロシの家で別れ話ってどういうことよ?と思った。雨に濡れてドタドタ入ってきて、男は熱弁を振るい、なんだかんだで仲直りして、家主は追い出される。なんでやねん!その後の展開も不思議で短い話なのに濃くて楽しかった。長編も読みたい。2025/06/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22495195
  • ご注意事項

最近チェックした商品