内容説明
映画『花まんま』の世界を広げるスピンオフ
直木賞受賞作『花まんま』から20年、映画から魂を吹き込まれた新たな感動作!
本書は映画『花まんま』(2025年4月25日公開予定)のサイドストーリー。
登場人物の背景にある「もうひとつの物語」を、
原作者ならではの視点で描き出し、映画のその先の世界へと、
読者をいざないます。
~映画から生まれた4つの物語~
「花のたましい」
… 見えない明日を懸命に生きる駒子と智美。はかなくも美しい友情の行く末。
「百舌鳥乃宮十六夜詣」
… 幼少期の不思議な体験を昭和の世相に重ねて描くノスタルジック・ホラー。
「アネキ台風」
… こわれかけた家族をパワー全開で再生しようとする肝っ玉アネキの奮闘記。
「初恋忌」
… 人生の終わりを予感した男の身に起こる、小さな奇跡。感涙必至の好篇!
泣いて、笑って、幸せに。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
昼寝ねこ
148
最近映画になった『花まんま』のスピンオフ作品。原作のスピンオフというより映画のスピンオフと言った方が正しい。原作には登場しない映画オリジナルの人物の前日談や後日談が含まれるからだ。しかも主役ではなく脇役クラスの人物の話が多い。原作をリスペクトしつつ、それを膨らませて映画ができ、さらにこのスピンオフ作品で登場人物たちの物語が繋がっていく。ネタバレを防ぐために内容には触れないが「原作→映画→本作」の順で読んで(観て)いけば『花まんま』の世界に長く浸れると思う。2025/09/13
いつでも母さん
142
映画『花まんま』のサイドストリートとのこと。映画は観ていないが4話とも楽しめる。好みはタイトル作にもなっている1話目の「花のたましい」と3話目「アネキ台風」読後にじんわりと来て、胸の奥がツンとした。2025/05/15
KAZOO
129
最近朱川さんの作品が出版されていないと思いましたらある作品の映画化と共に出されたので文庫化を待たずに読みました。4つの短篇があって、映画化作品と似ているのは「初恋忌」でした。表題作は女性の友人同士の話で、なんでも上げてしまう女性に就て書かれています。また、鳥と小さな女の子の体と心が入れ替わってしまう話は朱川さんのもう一つの分野でたのしめました。2025/08/11
モルク
124
「花まんま」のサイドストーリー。「花まんま」の登場人物が出てくるということなのだが、なにせ「花まんま」を読んだのが10年以上前でありそこまであまり覚えていない。ただノスタルジー溢れ郷愁にひたる作品という印象が強く残っている。本作も4話の短編集。いずれも人情味あふれる、そして少し摩訶不思議なお話。ああ、これは朱川ワールドだわ。どの話もとても良かった。1話目の表題作「花のたましい」は、泣けた!2025/11/26
R
91
現代の御伽話、少しだけ怪談のようでもあるといった感じの短編集だけどいずれも面白かしく、人情味に溢れた内容で読み心地がとてもよかった。関西を舞台にして、コテコテの会話でコミカルに進むのだけど、話しの内容はしんみりとしたり、物悲しいといった人情話になっていて、いずれも登場人物たちのように笑い話しとして語りながら、どうか幸せな結末であってほしいと願って終わる、そんな気分になれる物語だった。驚くほどスムーズに感情移入してしまう、そのありそうな、身近さが魅力的だった。2025/10/06




