内容説明
大統領の弾劾・罷免や徴用工判決など,日本からみれば一見不可解に映る韓国政治。本書は,ダイナミックな韓国政治を理解するための「注釈書」である。また,比較政治の理論のなかに韓国政治を位置づけ,政治制度から市民運動,メディア,外交政策まで幅広く解説する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
紙狸
17
2024年12月刊行。明確な意図で貫かれた本。大韓民国憲法や、選挙制度など「ゲームのルール」を解説し、その中で展開されるプレーをケーススタディとしてとりあげる。「地域研究」の本であり、ゲームのルールについては「比較政治」の手法をとる。国会の権限が強いことが分かる。大統領・大法院(最高裁判所)長・憲法裁判所長の一覧表(全斗煥時代以降)は、著者手作りの労作。大統領は約7千のポストの任命権を持つとあり、国会や裁判所に関連した任命を説明する。個人的には、より幅広い人事への影響力に大統領の権力の秘訣があると思う。2025/02/24
とりもり
3
とても興味深い一冊。テーマ別に論じられているため、同じ話題が何度も登場する重複感はあるが、却ってその事件がいかに韓国現代史の中で重要な位置を占めているかがよく分かった。87年憲法以前と以後、その後の保守と進歩の政権交代の歴史など、常に政治について意識せざるを得ない状況は、日本との対比においてある意味羨ましくもある。北朝鮮に対する意識やイデナムの保守化・イデニョの進歩化など、急速に変化する国民意識に対する考察もとても興味深かった。現代韓国を理解するために非常に有効な本かと。★★★★★2025/11/17
🐴
2
韓国政治を基幹的政治制度である憲法体制から解説し、そこで発生している対立について説明している。日本など他国の政治と比較する視点で読むと面白い。大統領選予備選で、保革両陣営は政党員の支持である「党心」のみならず、本選で勝てる候補を出す視点から世論調査での支持率の「民心」の二つを候補者選定に使っている点や、司法の影響力の大きさは、日本の感覚からするととても興味深い。2025/11/01
お抹茶
2
一通りの概況がわかる。大統領の執政権力はそこまで強くはない。憲法機関である行政各部とは別に,大統領が人事権を持つ大統領府の執政中枢を有する。保守/進歩の対立軸は,米国や北朝鮮を巡る立場の相違から始まり,2010年代には経済や社会の在り方を巡る対立も加わる。世代間の世界観相違も際立つ。大法院以外に憲法裁判所があり,両院長は大統領が任命できるうえ司法が政治や社会の在り方を左右するため,司法人事には党派カラーが出る。地方選挙には政府・与党に対する評価がそのまま投影される構造。代議制民主主義への信頼は高くない。2025/02/22
やまち
1
戒厳令からの一連の報道から韓国政治に興味を持ち、読んだ本。とにかく読むのが大変だった。なんかとにかく読みづらくてつらかったけど、耐えて読み切った!韓国政治の一冊目に選んだのは間違いだった気がする。ていうか著者も一冊目に選ばれる想定してなさそう。大統領制ってたいへん。憲法裁判所もたいへん。2025/05/07
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