警察官の心臓

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警察官の心臓

  • 著者名:増田俊也【著】
  • 価格 ¥2,552(本体¥2,320)
  • 講談社(2025/03発売)
  • ポイント 23pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065227732

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内容説明

この本を手に取ったあなたは、いつしか捜査本部の一員となっている。膨大な捜査情報をその眼で見極めてほしい。ーー今野敏

構想十年。愛知県警エース刑事と岡崎署変人刑事が追う、哀しき高齢風俗嬢殺人事件。
圧巻の取材による、圧倒的な熱量。
警察小説を新生する、超爆発!

灼熱の岡崎市の沼で、ある高齢女性の遺体が引き上げられた。47ヵ所もの刺創があり、その残忍な犯行に市民は戦慄する。刑事たちの地を這うような捜査の中で浮かび上がってきたのは、被害者の人生の光と闇だった――。東大を卒業し、大手局アナとして華々しい世界に身を置いていたが、亡くなる前は極貧生活を送っていたという。しかも、驚くことに、彼女は現役の風俗嬢だった。なぜ、彼女は殺されなければならなかったのか?
愛知県警本部のエース刑事湯口と岡崎署の変人刑事蜘蛛手が、時に衝突し、時に協力しながら、底なしの謎に挑む!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

133
ここまで厚く無くても・・と思いつつ最後まで読まされてしまった。愛知県岡崎市で発生した高齢風俗嬢殺人事件の捜査顛末。県警捜査一課係長・湯口と組むのは、岡崎署生安課係長・蜘蛛手。蜘蛛手主導で捜査が進むのだが、とにかくキャラが濃い!いつの間にか私も蜘蛛手の傍で捜査のあれこれや、刑事たちの人間関係、殺された76歳の土屋鮎子と言う女性の背景にどっぷり浸った感じ。私的には部下の夏目とのことは不要に感じたし、事件の決着はなんだかなぁではあったけれど、初めての増田俊也さんを堪能した。2025/04/18

hideto

9
「七帝柔道記」等、柔道にまつわる作品の多い増田さんにとって、初めての警察もの&ミステリーではないでしょうか?愛知県岡崎市で発生した老齢の娼婦の殺人事件。それを追う捜査一課の湯口とバディを組む岡崎署の蜘蛛手の捜査を軸に話が進んでいきますが、とにかく広島弁で話す蜘蛛手のクセが強い!こんな警察官いないだろうと思いつつも、没入感が凄かったです。500ぺージ超も、一気読み。とにかく面白かったのですが、唯一登場人物が食べまくる食べ物の量の多さは本当?と首をかしげてしまいました(笑)2025/05/14

またろう

5
増田ファンです! あの「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」、 そして大好きな「七帝柔道記」の増田俊也がどのような警察小説を書くのか、超楽しみにしていた。 登場人物が個性豊か。 分厚い本なのにあっという間に読み終えてしまった。 東日本大震災の頃に設定されているが、 ここから今の時代に至るまでの様々な世相の変化を改めて感じさせられた。 とても興味深く読んだ。 とにかく面白かった。 久しぶりに「本」を読んだ。という満足感に浸った一冊。 これ、ぜひシリーズ化して欲しい。 蜘蛛手係長をまた読みたい。 2025/04/05

ひとまろ

1
警察小説。500p超えの兎に角ぶ厚い本ではあるが嫌味はない。そしてあちこちに話が飛んで本筋と脇道を往復しているので、要る話も要らぬ話もごちゃ混ぜの小説に仕上がる。しかしそこにこそ仕掛けがあり警察組織の強固な仲間意識という場面には感動させられたのだと思う。著者の書くキャラにまたしても惹きつけられた。2025/05/14

yuuguren

1
真夏の岡崎で発生した老女の殺人事件を追う刑事たちの物語。凄まじい熱量を感じる小説だった。殺人事件を追う特捜本部の刑事たちの事件解決にかける超人的な情熱がこれでもかというほどに伝わってきて、時期が真夏の灼熱の中というのもまた拍車をかけた。また臭いの特に悪臭の描写が臨場感を掻き立てた。500ページ超の長さだが十分に楽しんだ読書体験だった。2025/05/13

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