警察官の心臓

個数:1
紙書籍版価格
¥2,695
  • 電子書籍
  • Reader

警察官の心臓

  • 著者名:増田俊也【著】
  • 価格 ¥2,552(本体¥2,320)
  • 講談社(2025/03発売)
  • ポイント 23pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065227732

ファイル: /

内容説明

この本を手に取ったあなたは、いつしか捜査本部の一員となっている。膨大な捜査情報をその眼で見極めてほしい。ーー今野敏

構想十年。愛知県警エース刑事と岡崎署変人刑事が追う、哀しき高齢風俗嬢殺人事件。
圧巻の取材による、圧倒的な熱量。
警察小説を新生する、超爆発!

灼熱の岡崎市の沼で、ある高齢女性の遺体が引き上げられた。47ヵ所もの刺創があり、その残忍な犯行に市民は戦慄する。刑事たちの地を這うような捜査の中で浮かび上がってきたのは、被害者の人生の光と闇だった――。東大を卒業し、大手局アナとして華々しい世界に身を置いていたが、亡くなる前は極貧生活を送っていたという。しかも、驚くことに、彼女は現役の風俗嬢だった。なぜ、彼女は殺されなければならなかったのか?
愛知県警本部のエース刑事湯口と岡崎署の変人刑事蜘蛛手が、時に衝突し、時に協力しながら、底なしの謎に挑む!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

138
ここまで厚く無くても・・と思いつつ最後まで読まされてしまった。愛知県岡崎市で発生した高齢風俗嬢殺人事件の捜査顛末。県警捜査一課係長・湯口と組むのは、岡崎署生安課係長・蜘蛛手。蜘蛛手主導で捜査が進むのだが、とにかくキャラが濃い!いつの間にか私も蜘蛛手の傍で捜査のあれこれや、刑事たちの人間関係、殺された76歳の土屋鮎子と言う女性の背景にどっぷり浸った感じ。私的には部下の夏目とのことは不要に感じたし、事件の決着はなんだかなぁではあったけれど、初めての増田俊也さんを堪能した。2025/04/18

hirokun

42
★4 増田さんは、高校の後輩でもあり、柔道がらみの作品が好きで関心のある作家さん。今回は初めての警察推理小説という事で期待して読み始めた。兎に角、長編の小説で中盤少し息切れがちになったが、最後まで読み通した。推理小説としての面白さはともかく、登場人物たちの個性が極めてエッジが効いており、それがこの小説の売りだろう。今から10年近く前の設定だから、警察一家の組織風土についてもよく表現されていると思う。2025/05/16

rosetta

40
★★★★‪☆身内贔屓ではなく本当に面白かった!時は東日本大震災の年、場所は愛知県岡崎市。事件としては70代の老街娼の殺人事件なのだが、それこそが東電OL殺人事件を思わせる意味深さを感じさせる。この年代にして東大卒、元女子アナ。女性の解放のためには性風俗も蔑まれる仕事ではないと論を張り、自ら超熟女風俗に身を置く。また事件を調べる主人公の湯口、所轄の生安課の蜘蛛手のコンビがいい。特に蜘蛛手のキャラが強烈!小説の登場人物としては抜群に面白いが傍にいて欲しくない笑。そしてとんでもない結末!シリーズ化はないかなぁ?2025/05/30

マムみかん(*ほぼ一言感想*)

22
久しぶりに「凄いものを読んだ!!」という満足感を得た。 警察ミステリーではあるが、『七帝柔道記』と同じ体育会系、スポ根系の熱気にお腹いっぱい。 普段はライバルとして敵対していても、いざとなれば信頼し合えるファミリー的な所に胸熱。 食事シーンのど迫力には胸焼け(笑)☆2025/06/15

そうたそ

17
★★★★★ 凄いものを読んだ。警察小説はあまり好きな方ではないのだが、これには終始引き付けられっぱなし。愛知県警のエース刑事・湯口と、岡崎署の変人刑事・蜘蛛手が追う高齢風俗嬢殺人事件が描かれる。実際の事件をモデルにしたのか、と思ってしまうほどのディテールの細さ。本筋を忘れてしまいそうになるほどの膨大な情報量。そして、著者持ち前の男たちの暑苦しさ、むさ苦しさ。時間も忘れてのめりこんでしまった。話は事件解決にとどまらない。被害者である女性の人生を辿る一作でもある。今年のベスト入り間違いなしの傑作。2025/05/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22527746
  • ご注意事項

最近チェックした商品