内容説明
鑑定人・氏家京太郎シリーズ第二弾! 異臭のするアパートで、天才ゲームクリエイターの九十九が腐乱死体となって見つかった。部屋には九十九が何者かに殺された形跡が残っており、現場に残っていた体液と一致した容疑者の御笠が逮捕される。しかし御笠は犯行の否認、一度も九十九の家には足を踏み入れていないと主張する。弁護士は民間の科学捜査鑑定所〈氏家鑑定センター〉に再鑑定の依頼をするが、依頼を受けた室長の氏家は、容疑者の名前を見て動揺を隠せなかった。御笠は氏家のいちばん親しい級友だった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はにこ
194
このシリーズ読むと、警察不信になるなw氏家は嫌われてるから仕方ないんだけど。今回は氏家の目線だけじゃなくて弁護士の目線、探偵の目線もあって面白かった。チーム氏家も大活躍だったね。こんな感じで冤罪が出るのメチャ嫌だな。ちり紙なんて誰かが持ち込んだかもって素人でも思うのにな。とにかく友人を救えて良かったね。2025/03/21
hirokun
167
★4 中山さんは新刊を中心に読んでいる作家さん。今回の作品は鑑定人シリーズの第二巻。分かり易い文章とアッと驚く展開に引っ張られて一気読み。ミステリーとは違う視点であるが、最近の検察が明確な物証がないまま状況証拠により起訴している現状に危機感を覚える。仮に真実を見逃したとしても、冤罪があってはならない事を肝に銘じて取り組んでほしい。民衆のトレンドに流され、起訴・不起訴が決定されてはならない。2025/04/24
いつでも母さん
166
鑑定人シリーズ第2弾!待っていた氏家京太郎。友のためにと奮闘する今回は、五百旗頭登場も嬉しいところ。まさかの真相にそんなことでと虚しくなりつつ、益々先が楽しみな読後感。ちなみに私はDNA鑑定が得意な橘奈翔子の立ち位置が好きだ。氏家にビシバシ物申すのは次回でもお願いしたい(笑)2025/04/12
vivahorn
121
氏家京太郎の鑑定人シリーズ第2弾、待ってました!待っていたのに、せっかく待っていたのに残念な内容でした。ちょっとキャラ変更の時期が早すぎたのでは?もうちょっとキャラが固まってから変更した方が効果的だったのに。それと、最新の分析機器・手法を使っていなかった。これを楽しみに読み進めたのに、何もないまま、あれよあれよと読書終了。全く以って残念!中山、ネタ切れか?最後に、犯人当て勝負は完敗。よもや・・・さすがどんでん返しの帝王。2025/03/26
ma-bo
115
前作の感想で、続編あるか?と言及しましたが出ましたね。ある天才クリエーターが古ぼけたアパートで腐乱死体で発見される。現場にある遺留物から容疑者として逮捕された御笠は氏家の学生時代の親友だった。鑑定人・氏家京太郎、奔る。友の為にまさに奔走する。特殊清掃人の五百旗頭さんも登場。探偵の鳥海さんは祝祭のハングマンに出てたかな。無罪を超える真相、中山さんらしく驚きが用意されていました。2025/09/06