内容説明
デザートは何かって? きまってるだろ、キミだよ──大西俊介は、広告代理店に勤める三十九歳、独身。趣味は料理をつくることで、心奪われた女性を招待しては、得意の手料理を振る舞いながら口説いている。レモン味のパスタ、オイルサーディン丼、中華粥……俊介は今夜も素敵な女性を招いているが、デザートはおあずけのようで──。贅沢で美味しい料理とともに、男女の繊細な関係を鋭くかつスリリングに描いた森瑤子の名作がついに復刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あんこ
1
30年以上前の、あの頃の雰囲気を楽しめる小説。主人公・大西俊介は料理好きで女好き。女友達に振る舞う料理の数々が美味しそうで、読んでいるとお腹が空いてきます。トレンディドラマのような物語、おもしろかったです。2025/05/18
lila*
0
おもしろいと思うんだけど、なぜか一気読みがしんどくて少しずつ読んだ。今の時代だと炎上しそうなタイトルと設定笑 森瑤子さんの描く女性は自立してしっかりと自分を持った人ばかり。2025/05/13
どりー
0
通勤中の電車内のみの時間で読了。目眩く体言止めの嵐で、気分はキテレツ大百科OP「お料理行進曲」をエンドレス再生で聞いている感じ。作者は元コピーライターとあって納得。最後には主人公が作者と知り合いと言う構図になっていて、最早作者の感想であろう言葉が述べられている。多分この物語の中の誰とも、例え身の回りに全員が実在したとしても、自分と会話が成立する人は居ないだろうな。皆高尚過ぎる。遠い。2025/04/11
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