内容説明
著名な作家でもあった大学教授が悲劇的な死を遂げてから25年。その追悼式がひらかれる前日、教授の教え子たちが大学の施設に宿泊することになった。かつて作家を志し、教授の下で創作に鎬を削った彼らが旧交を温めるなか、激しくなっていく吹雪。ある部屋のベッドではカラスの死骸が発見され、ベストセラーを生んだ同窓生のひとりは姿を見せようとしない。そして翌朝、階段の下で首の骨を折った死体が見つかり──。実力派作家がミステリファンの心をくすぐるあの設定を、練達のテクニックで描く傑作!/解説=三橋曉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yukaring
79
雪に閉ざされた建物と交差する過去と現在、そして1人ずつ殺されていく人々…まるで彼らの過去の作品に見立てられるかのように。まるであの名作を彷彿させるかのような正統派サスペンス。「彼女が見つかった時にまたここに戻ってくること」そう約束したネル達6人の大学生。過去の出来事を胸に秘めたまま25年、再び集まった彼らは吹雪に閉ざされた大学の中で一人ひとり死んでいく。1人だけ姿を現さない同窓生、彼らを告発するかのようなタイプライターの文書。ゴシック的な雰囲気と途切れない緊張感、ミステリマニアの好みを凝縮したような良作。2025/05/27
タツ フカガワ
62
NY州北部にある大学で、25年前に亡くなった作家で教授でもあったH・モスの追悼式前日、女子学生が近くの山の氷の洞窟に転落するも無事救助。だが、そこで人骨が発見される。学部長ネルは25年前に起きたモスの死と女子学生失踪事件を思い出す。大雪に見舞われたこの日、当時の関係者がキャンパスに集まっていたが、一人、また一人と殺されていく。25年前何があったのか。現在と過去の回想を交えながら進むミステリー。ラストのどんでん返しで明らかになる真相や真犯人に驚きましたが、なぜか読書の満足感はイマイチだった不思議な本でした。2026/06/20
しゃお
29
著名な作家で大学教授だったモスの死から25年。その追悼式に出席するため、モスの教え子たちが大学の施設に集まるも、猛吹雪の中で悲劇が次々と起こるという、某有名作品へのオマージュたっぷりなミステリ。主人公のネルが情報を小出しにしかしないので、ある意味信頼できない語り手のようなものかも。その辺のフラストレーションが特に前半ではたまりますが、後半、悲劇が始まってからがゴシックホラーのような雰囲気もあり、特に最後にはあっと思わせる真相も待っていて楽しめました。前半を我慢できればきっと楽しめる一冊。2025/05/22
おくちゃん
10
ちょっと後半はダレました。2025/09/28
まみりい
5
なんだか心がざわざわした2026/03/14
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