こうしてぼくはスパイになった

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こうしてぼくはスパイになった

  • 著者名:デボラ・ホプキンソン【著】/服部京子【訳】
  • 価格 ¥2,530(本体¥2,300)
  • 東京創元社(2025/04発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 690pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488011482

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内容説明

1944年2月、ナチス・ドイツの空襲がつづいているロンドン。13歳のバーティは空襲警報を受け、民間防衛隊の伝令係としてはじめての任務のため、街へ飛びだしていった。自転車のかごにのっている相棒は、救助犬のリトル・ルーだ。大あわてで自転車をこいでいたバーティは、女の子にぶつかってふたりとも転んでしまった。女の子が立ち去ったあと、バーティは通りで一冊のノートを拾う。それは秘密諜報員になるための訓練を受けた女性のもので、文章の後半は暗号になっていた。ノートを道に落としていったアメリカ人の少女エレノアに再会したバーティは、ノートを書いたフランス人女性・ヴィオレットが行方不明になったと知る。彼女を探すため、エレノアと探偵志望の友だち・デイヴィッドといっしょに、ノートの暗号の解読に取り組むが……。数々の文学賞に輝いた児童文学作家が贈る、子どもたちの勇気と謎解きを描くミステリ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Roko

30
1944年2月ロンドンの街はナチス・ドイツからの空襲が続いていました。バーディは13歳、民間防衛隊の伝令係として、初めての任務についていました。当時は電話などの通信網がなかったので、子どもたちが自転車で伝令の仕事をしていたのです。 相棒の救助犬リトル・ルーを乗せて自転車で現場へ急ぐバーディは、女の子にぶつかってしまいます。彼女が立ち去った後、そこには一冊のノートが落ちていました。そのノートを返すために、名前でも書いてないかとノートを開いてみると、そこには暗号で書かれた文章があったのです。2025/05/24

しゃお

27
主人公バーティの相棒で救助犬のスパニエルのLRが可愛い!そしてちゃんと大活躍するのが嬉しい。章の頭や文中にはホームズの言葉が引用されていたり、読者向けに暗号問題があったりで、少年少女が挑む謎と冒険、実に楽しい。第二次世界大戦下のイギリスが舞台で、楽しいだけでなく戦争の虚しさや人間の愚かさも描かれているけど、それを変えよう、未来に繋げようとする希望と力に満ちた物語でもありました。2025/04/16

スイ

16
第二次大戦下のロンドン。 爆撃の際に避難場所に誘導するボランティアの途中で、少年と犬が出会ったアメリカ人の少女。 そこから尾行、暗号といったスパイの世界に足を踏み入れていく。 子ども向けの読みやすさと、しっかりした時代考証のバランスが取れていて良かった。 わくわく一緒に謎解きをしながらも、子どもたちまで恐怖や悲しみをたくさん味わうことになる戦争の悲惨さを実感として感じられる児童文学だった。2025/06/05

本の蟲

16
二次大戦下の倫敦。空襲の最中女の子とぶつかり、彼女が落としたノートを拾った13歳の少年バーディー。ノートは諜報員になるため訓練を受けた女性の日記で、後半は暗号で書かれていた。再会した少女からノートの持ち主の話を聞き、友人にも力を借りて暗号解読に挑むと…。戦時だけあって重いテーマも含まれるが、随所に挟まれる暗号の練習問題、少年少女の知恵と行動が状況を変える、児童文学作家らしい作品。挑むのが敵国や専門組織のものではなく、急造スパイの日記というのは、子供でもぎりぎり解ける暗号として絶妙のリアリティで面白かった2025/06/01

ますずし

10
カテゴリーとしては児童文学なのでしょうが、いやいやどうして大人がしっかり読めます。暗号のところはすっ飛ばしても面白い。少年のトラウマからの回復というドラマもとてもよく描かれています。夏休みに読んでみてはいかが。2025/07/27

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