文春e-book<br> 老いの思考法

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文春e-book
老いの思考法

  • 著者名:山極寿一【著】
  • 価格 ¥1,599(本体¥1,454)
  • 文藝春秋(2025/03発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163919645

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内容説明

〈さびしい、苦しい〉老い方にさようなら!
世界的な霊長類学者が教える、人生後半戦が「希望」となる考え方とは?

・人間はなぜ“人生後半戦”が長いのか?
・“老いるほど美しくなる”ゴリラに学ぶべきこと
・身体が弱くても大丈夫――河合雅雄さんの創造性
・「離婚なんて怖くない」理由を知っていますか?
・狩猟採集民的な「学びのモデル」を復権する
・過去との出会い直しは、老年期の最大の特権……etc.


 じつは、人間だけが、長い時間をかけて老いと向き合います。
 動物は、基本的に繁殖能力がなくなったら死ぬので、長い老年期というものがありません。人生後半戦をどう生きるかというのは、人間だけがもつ問いです。
 いつからか人は、何歳まで生きるか? という寿命が大きな目標になりました。しかも、“長寿を前提に”人生を設計するようになりました。
 本書では、人生の老年期をどう捉え直したらいいのか、老いをめぐる新しい思考法を提示したいと思います。
――「はじめに」より

ここから新しいライフステージがはじまる感動の書!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

65
以前著者の講演を聞く機会があり、本書はざっと読みで済ませたが、よく胸に落ちた。サルやほかの類人猿と違って、人間だけがなぜ繁殖力をなくしても長生きするのか、ということの説明から始まって、人類の歴史の中で形作られてきた老年期の在り方を、現代に敷衍させて意味を説く。「効率という呪縛に風穴をあけられるのが老いの力」「自分が持っているものにこだわらないという境地こそ一つの老いの力」「人生後半戦において、いかに美しく老いるかを考えないといけない」etc.心の片隅にしまい込むのではなく、日々の生活で実践することこそ!2025/08/15

明るい表通りで🎶

52
人間だけが、長い時間をかけて老いと向き合う。世界的な霊長類学者が教える、人生後半戦が「希望」となる新しい考え方。40年以上、アフリカでゴリラの調査研究をしてきた著者。ゴリラを知って、人間を知る。人生の老年期をどう捉え直すのか。歯は命。歯周病にご用心。お腹を抱えて笑って生きよう(o´∀`)b2025/07/09

おばおば

13
★★☆☆☆帯を見て買いましたが、思っていた内容と違っていて残念感が残りました。内容的に老いといいよりゴリラから学べることが書かれていました。2025/04/17

coldsurgeon

12
霊長類を研究してきた末に、人間を見つめると、老いというものへの考え方が、新たなものになるのだろう。老いというのは病ではなく、生物としての成長のあかしであり、成長の果てだろう。生から死という連続した時間の流れではなく、別のライフステージととらえるべきものかもしれない。高齢者は、子供と親しくなりやすいのだから、そのようにふるまうべきなのだろうな。2025/04/20

かわかみ

10
自然人類学や霊長類学の見地からヒトの老境について提言した書。ヒトは特別に脳が大きい霊長類であり、出産・子育て・成長にも特徴と制約が生じた。そのため、家族と共同体という重層構造の社会をつくり、家族を超えた共同体でゲノムをプールする「共同保育」を種の生存戦略として採った。ここに重要な高齢者の役割があった。また、高齢者の調整力が情愛に基づく家族と互酬性に基づく共同体の葛藤の解決に貢献した。近代以降は都市化により共同体が後退したが、本来の高齢者の役割を再評価し、ヒトとしての自然に即した老境の過ごし方を推奨する。2025/08/20

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