内容説明
「市民には投票する道徳的義務がある」「投票率は高ければ高いほどよい」「自分が良いと思った候補者に自由に投票してかまわない」こうした常識を正面から疑い、真剣に投票すること、また投票を棄権することの意味を深く緻密に考える。私たちは投票にあたっていかなる態度を取るべきなのか。極めてアクチュアルな政治的・倫理的考察。
目次
謝 辞
序論 倫理的問題としての投票
なぜ投票が問題となるのか?
投票は何と区別されるか?
常識的見解に対する反論
投票する権利か、投票の正しさか
平等な投票権を讃えて
最高だぜ、民主主義
現実の投票者はどれほどうまくやれているのか?
情報を取得するためのいくつかの方法
全ての票を数え入れる
正義と共通善
この先にあるもの
第一章 投票の義務の擁護論
投票する義務があると思われる場合
一票の道具的価値からの論証
因果的責任
投票する義務?
公共善・公共財に基づく論証
徳からの論証
第二章 政治なしの市民的
投票への賛同を示す三つの論証
市民的徳についてのリベラルな理論に向けて
「市民的徳」が未解決のままにしているもの
市民的徳の政治外的構想
市民的徳の政治外的構想はどれほど負担となるか?
なぜ投票する義務がないのか?
藁人形の論証・再訪
第三章 間違った投票
言い訳の余地のない有害な投票
集合的危害を差し控える義務
泡沫候補への投票と個人のポイ捨て
まぐれ当たりの投票
許容不可能なリスクを課さない義務
冗長性
宗教的な投票
反論:政策ではなく人柄に投票する人々
反論:表出的投票
反論:この命題は自己否定的である
まとめと結論
補遺I 囚人のジレンマ
補遺II コモンズの悲劇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
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