内容説明
シリーズ累計71万部突破! ベストセラー日記シリーズ最新刊!今回もすべて実話の生々しさ。~スポンサーは神さまで、視聴者は×××です。~◆某週刊誌の知人から「テレビ局員として知っていることがあれば教えてほしい」と連絡が来た。今、テレビ業界の裏側、テレビプロデューサーの裏の顔が世間の注目を集めている。週刊誌用にコメントを短くまとめられたのでは私の意が伝わらないと考え、彼からの依頼は丁重にお断りした。だが、実際にネタはいくらでもある。(「まえがき」より)【目次より】プロデューサーの知られざる日常/視聴率という魔物/番組予算が足りません!/「差別用語」謝罪事件/スポンサー探し/枕営業、ここだけの話/超低予算番組の作り方/ワイドショープロジェクト/演出VS技術/役に立たず、尊い仕事etc.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シャコタンブルー
52
一時の華やかなメッキも消失して、今や凋落一途に思えるテレビ局の裏話。およそ想像したとおりの業界で今後も劇的に変貌していく要素も無いかも知れない。入社時やいもむしのエピソードは愉快で作者の男気を感じた。事件や事故の被害者家族や友人知人への取材陣の突撃には辟易するが、それを「報道の使命」とのたまうテレビ局に疑問を呈する姿勢には賛同する。テレビ上方が舞台だけに吉本興業の芸人のエピソードが盛りだくさんで楽しめた。テレビ局兵どもが夢の跡2025/05/18
Rie【顔姫 ξ(✿ ❛‿❛)ξ】
23
日記シリーズは「メガバンク」を読んでとても面白かったので、今話題のテレビプロデューサーの日記を手に取った。今回のは、読者が興味をもちそうな低俗な話題はさらっと触れるにとどめ、個人の経験が淡々と描かれるにとどまるような印象。最後には、脱税の疑いで退職という悲しい出来事で終わるので、読んでいてもうら寂しい気持ちになった。日記シリーズは書く人によって当たりはずれがあるかも。2025/04/27
itokake
15
大阪ローカルテレビ局でのお話。テレビ業界に憧れて入社した著者がプロデューサーとなり、番組作りに奮闘する。桂三枝の人としての器が小さく、あの不倫を思い出しながらなるほどと思う。島田紳助は魅力的だったと著者が回想するが、当時から暴力沙汰。税金関係はうまくやらないと足元をすくわれるが、そのあたりの詳細が語られないのはかなり残念だった。タイトルの視聴者は×××、これは何だったのだろう?2025/07/09
ただぞぅ
12
テレビPDとして数多くの番組制作にかかわった著者。報道からバラエティーまで上司の命令1つで責任と番組を統括しなければならない葛藤と苦労話が描かれている。仕事柄、芸人やタレント達との交流はつい華やかにみえてしまう。業界の裏話的な内容も少なく拍子抜けした部分もあったが気軽に読めた。「人生を横軸を年齢、縦軸を幸不幸にした折れ線グラフにして考えると良い悪いの縦軸の起伏が大きいほどグラフの線は長くなる。振り幅の少ない平坦な人生より線が長いほうが経験も増す」というある芸人が紹介されており、著者と同様に心に残った。2025/06/01
はぐぼんぼん
7
面白かった。2025/05/08