内容説明
終点の先に見えた「この国のかたち」
「名前はよく聞くけど降りたことはない」
そんな通勤路線の終着駅には何がある?
文春オンラインの誕生から続く人気鉄道・紀行連載で、
250駅以上訪ねてきた著者の「いま絶対に読みたい30駅」。
どの駅も小1時間ほど歩いていれば、それぞれの角度で
「埋もれていた日本」が見えてくる――。
いつも乗っているその電車、終点まで行ったことはありますか?
定期代+数百円ではじまる、日常の半歩先の小旅行。いつもの駅を通り過ぎたら出発です。
◆◆◆
【登場駅例】
自衛隊が出動して焼き払った「新木場」
初代天皇の母は“日本初のサーファー”?「上総一ノ宮」
万博を支えた「千里中央」に佇む廃墟
「雲雀丘花屋敷」の知られざる駅統合“運命のジャンケン決戦”
のぞみに通過される駅「三河安城」は“日本のデンマーク”?
きっぷ1枚でヨーロッパまでつながった100年前の「敦賀」
鉄道のない最大の町「鹿屋」に鉄道があった頃
戦火に揺れた小さな列車「那覇」のケービン……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
88
「名前はよく聞くけど降りたことはない」そんな通勤路線の終着駅には何がある?立地とかがわからないとイメージできないので関西圏のみ抜粋して読んだ。北大阪急行の終着、万博で栄えた「千里中央駅」(最近延伸で箕面萱野駅が終点だけどね。その件にも言及あり)。JRゆめ咲線、USJ駅のもう1つ先の終着「桜島」駅。亀山駅や日根野駅等、路線が変わる駅、中津駅や雲雀丘花屋敷駅等終着駅ではない駅もあり厳密には終着駅ではない方が多かった💦けど、駅の成り立ちや歴史、現在の風景が知れる内容でした。2025/08/05
おいしゃん
22
ふだんの通勤路線でよく見かける行先の駅には一体何があるか、というテーマはすごくいい。のだが、そのコンセプトでなぜ日本最北端とか離島の廃止路線とかが出てくるのか…。関東なら、飯能とか印旛日本医大とか南栗橋とか、もっともっと素材はあるはずなので、ぜひ続編に期待。2025/06/07
ベローチェのひととき
14
本屋さんを物色していて気になって入手した本。各電車の行き先に表示されている終着駅はどんなところなんだろうと密かに関心があった。今回、その謎を解いてくれた。首都圏に住んでいる方なら、目にしたことがあると思いますが、拝島、東葉勝田台、上総一ノ宮、籠原などが紹介されていた。関西圏ではよく知りませんが、雲雀丘花屋敷、中津、日根野などが紹介されていた。2025/05/20
MAXKAO
6
イメージしていたのは、関東・関西の終着駅だったけど、一番印象に残ったのは稚内・青森でした。やっぱり連絡船のイメージって強烈なのね。2025/07/05
ぷくらむくら
4
「終着駅」とは哀愁を感じるものなのか。行ったことの無い駅も行ったことのある駅もそれなりの歴史とその後の発展もしくは衰退が感じられて感慨深し。2025/05/08