NHK出版新書<br> 揺らぐ日本のクラシック 歴史から問う音楽ビジネスの未来

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NHK出版新書
揺らぐ日本のクラシック 歴史から問う音楽ビジネスの未来

  • 著者名:渋谷ゆう子
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • NHK出版(2025/03発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784140887394

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内容説明

カネと芸術は、いかに両立しうるか?

実は利益の少ないコンサート、助成金頼みのオーケストラ運営、音大卒でも少ない業界の受け皿。今、曲がり角に立つ日本のクラシック音楽。それでも、なぜクラシックは日本で必要なのか?いかに存続しうるのか?考えるヒントは歴史にある!明治の黎明期の明治期から「世界のオザワ」の戦後まで、日本で「興行」としていかにクラシックが発展してきたかを鮮やかに活写。本場の欧州やアメリカ、アジアの文化的土壌や音楽ビジネスとの比較を踏まえ、これからの日本のクラシックが進むべきビジョンを考える。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

あんさん

13
タイトルには「クラシック」とあるが、主にプロオーケストラを中心に、その興行面と経営面について、欧米や中韓と日本を比較しながら考察する本。取り上げられた多くの国で(決して経済面だけでない意味で)戦略的に振興を図っていることが分かる。米国は民間の財団が充実。一方で日本は自分で儲けることを要求する経済目線の社会に移行中。本書は音楽中心ではあるが、経済以外に精神の貧しさを感じた。私は個人的に経済はあくまで手段で、人生の目的は実は芸術やスポーツなど娯楽一般ではないかと考えるが、多数派は経済が人生の目的なのだろう。2026/05/01

どら猫さとっち

13
今日本のクラシック音楽界は、かなり厳しい。特に経済面ではチケット代の値上げ、会場費の高さなど、苦戦している。そして「何故日本でクラシックなのか」という疑問もある。日本や海外のクラシック音楽の現在と未来を問う、ビジネスと芸術との交わりについて考える一冊。これは美術にもいえるのではないか。芸術は尊くても、霞を食べるわけにもいかない。芸術・文化に対して、この国は関心がないのではと思うのは、言葉が過ぎるか。2025/04/05

とも

13
日本のクラシック音楽界の状況や行く先を歴史的背景や諸外国の事情を交え考察する本。どう次世代を育成するか、演奏家も聴衆も。英国やシンガポールの事例が面白そう。 クラシックと読書は相性が良いと思う、特に器楽曲は。私も本を読むときはピアノ曲を聴くことが多い。もっと裾野が広がるといいなあ。2025/03/23

ろべると

10
クラシック音楽の市場も危機に瀕しており、オーケストラやオペラ団体はどこも補助金でようやく存続している状態だ。著者は日本のクラシック音楽の存続のためには、地方で客を呼び寄せる参加型のフェスなどを開催して、さまざまな人たちを巻き込んでいくべきだと言う。至極もっともであり、ひと握りの富裕層向けだけでなく、地域を活性化させる手段として音楽を活用すべきだろう。それはいいのだが、本書の大半は欧米や中韓のクラシック受容史や現状紹介に紙面を割く。そんなことより、今の日本でクラシックが街で息づいている例を紹介すべきだろう。2025/05/22

バーバラ

9
日本のクラシック音楽界の厳しい現状のことはある程度知ってはいたが、本書で改めてそのことを痛感した。明治初期、政府の留学生としてヨーロッパに渡った者の中にはクラシック黎明期を支えた人物が何人もいたことを紹介する項は興味深く読んだ。欧米社会がクラシックをエンターテイメントとして成立させるためにどうしているかというビジネスの観点からも詳細な記述があったが、寄付文化が根づいているとは言い難い日本では公的機関の支援が不可欠だと思う。クラシック音楽に限ったことではないが文化芸術を尊重する社会であってほしい。2025/07/22

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