内容説明
学校には「美術」の授業があるけれど、他の科目と違ってどう関わったらいいかがわからない。しかし例えば人間は太古から今もなお、絵を創作し、「美しさ」を追求してきた。「美術」とか「美しさ」って何だろう? アートを切り口に人間らしさとは何かを考えてみよう。
目次
はじめに/第1章 人間とアートは切っても切り離せない?! /アートが無ければ本も無い/「美しい」と感じる動物は人間だけ? /異性に対して感じる「美しさ」って? /美しさの絶対的な基準はない/“カワイイ”のルーツ/“普遍的な”美しさ/第2章 アートはどのように生まれたか? /“食べるため”に生まれたアート/そして、人はなぜか模様を付け始める/描かれた人の形/眼の無い顔/〈ミロのヴィーナス〉の腕/“印象派”を生んだ「類推する力」/第3章 アートが“働く”とは? /絵は最も力のあるメディアだった/見たことのないものを伝える役目/疑問があるなら答えましょう/絵が伝えるメッセージ/第4章 アートが面白いってどういうこと? /本物みたい! はいつだって凄い/アートは読み解けると面白い/現代アートは難しい? /これもアートなの? /次に読んでほしい本
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Nao023
28
「美しさ」とは何か。 普遍的な美 個人的な美 感覚・感情的な美 あなたにとっての「美しさ」とは?2025/02/03
サトゥルヌスを喰らう吾輩
4
〈私たちは日常的に同じことをしています。性能や価格といった条件が同じなら、私たちは必ず自分がより好むデザインの商品を買っています。アートまったく無縁でも生きていけると思っていたはずなのに、一冊のノートや一本のペン、一着のシャツを選ぶだけでも、私たちは頭の中にある「これが自分にとって美しい」と思える基準に照らして判断を下します。選択の自由さえあれば、すべての人がこのような行動を取ります。それだけ、人間は「美しいかどうか」を重視する生きものと言えます〉確かにその通り。面白かったです。2025/01/31
うい
1
薄くて読みやすかったです!本を読み慣れている人なら1時間なくても読み切れるくらいのボリューム感だと思います。でも内容は新しい発見や考えさせられるものに溢れていて面白かったです!2025/08/10
バジルの葉っぱ
1
大変わかりやすく無駄のないコンパクトな説明でよかった。これはYA世代向けなのかもしれないが大人にももう一度考えを整理するのに良いと思った。 絵画の意味を読み解く説明のところで、当時の人にとってはある意味それは常識でだれもが絵画を見て理解できたという文化に、改めて驚いたりした。2025/02/12
タタタターン
0
「はじめに」からハッとさせられた。アートなんて興味無いと思っている人でも、自分にとっての美の基準を持ち、自分が好ましいと思うデザインの商品を選んでいる。 人類の危機管理や意思疎通など、生活にアートが不可欠であると実感する本でした。2025/04/20




