ちくまプリマー新書<br> AIに書けない文章を書く

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ちくまプリマー新書
AIに書けない文章を書く

  • 著者名:前田安正【著者】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 筑摩書房(2025/03発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480685179

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内容説明

人々がSNSでつながり、AIが文章を生成する時代に、私たちはいかにことばと向き合っていくのだろう。ことばを紡いでいくたしかな技術を身につけ、自らの考えを自らの文章で伝えるための本。 【目次】第一章 曖昧なことばの感覚/第二章 これからの情報とメディアの在り方/第三章 5W1Hを捉えなおす/第四章 文の構造を理解する/第五章 文章の構造を理解する/第六章 究極の文章はとてもシンプルだ/第七章 なぜ文章を書くのか

目次

はじめに/第一章 曖昧なことばの感覚/「東」と「西」をどう説明するか/飛雄馬が見た、明け方の太陽と月/「南」と「北」は、「東の左右」で説明される/漢字に宿るストーリー/ストーリーへの共感が根拠に/科学的な視点で真実を知る/経験としてのストーリー/「やま」が出会った「山」という漢字/曖昧な「ことば」とどう付き合うか/インターネット時代のことば/「文章」は人にしか書けない/第二章 これからの情報とメディアの在り方/チャットことばとコミュニケーション/ヒト・モノ・コトを変化させる記号としての「情報」/人間は情報を求める生き物だ/情報を発信する手段としてのメディア/活版印刷と情報改革/メディアを担う媒体の変化/個人がメディアとなるときに求められるもの/第三章 5W1Hを捉えなおす/文と文章の定義/5W1Hでは文章はつくれない!? /4W1DにWHYを問いかける/WHYがもたらすストーリー/実生活にもつながるWHYの問い/WHYの使い方における誤解/「状況」「行動」「変化」を書く/第四章 文の構造を理解する/文構造のルール/主語と述語の関係を明確にする/一つの要素で一つの文を書く/助詞「は」と「が」の違いを知る/接続助詞と中止法はできるだけ使わない/無駄なことばを全部削る/わかりやすい文をつくれば必然的に文は短くなる/第五章 文章の構造を理解する/文章構造のルール/「骨」を書き、「肉」をつける/「肉」は「脈」でつなぐ──モンタージュ理論の応用/文章にも有効なモンタージュ理論/文で映像を生み、残像を次の文に ぐ/予測がもたらす書き手と読み手の齟齬/「起承転結」の呪縛/「前置き」は必要ない/「結論」は必要ない/第六章 究極の文章はとてもシンプルだ/答えはいまだに出ていない/あなたのエピソードを書くということ/無駄なことばを削ることは必要なことばを残すこと/書くなら肉まんよりミルフィーユにしよう/文章は高級ブランド店よりコンビニの棚を目指せ/伝統的に抱えた「心理的共感」の壁/最後の一文は削ろう/第七章 なぜ文章を書くのか/文章と文書の違い/生成AIで文章は簡単に書けてしまう? /文章を書いているはずが文書になっている/「好きなことを書けばいい」ってどういうこと? /書くことは文通から始まった/必要なのはアウトプットだった/自分自身の「時」を記す/時の力を借りて、自らの「芯」を明らかにする/思考の軌跡=ストーリーを書く/おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

29
AIがものを書く時代だからこそ、それでも自らの考えを自らの文章で伝えて、読み手の心を動かす文章を書くことの意義と技術を探求する1冊。曖昧な言葉が多い日本語で文書ではなく文章を書くために、曖昧なものをいかに情報に変えて文章として組み立てるかを解説していて、個人がメディアとなるときに求められるもの、4W1Dに5W1Hを掛けて文章を補完する、接続助詞の使い方や無駄なことばを削る重要性、文章の構造を理解して、読み手との齟齬をいかになくしていくのか、シンプルな文章を目指し必要な言葉を残す意識の重要性を実感しました。2025/04/03

takka@ゲーム×読書×映画×音楽

16
好きな物事を勧める会話で違和を感じていたことがある。それは、その人の「その時・軌跡」があまり語られないこと。ネットによりあらゆる出来事が「体験」ではなく「コンテンツ」になってしまった。実際読書会などに参加すると、「その本はこういうもので〜」と情報を話して終わる人を見かける。そして、私もそういう段階までで話すことをやめてしまうこともある。話す方を例に挙げたが、その思考が綴られたものが文章なので、通じるところがあるだろう。話す・書く共に自分らしくアウトプットするにはどうすればいいのか悩む人に刺さる本だった。2025/04/19

tharaud

8
AIを使って文書作成が簡単にできるようになった現在、人が文章を書くことにどのような意味があるか、という問いを出発点とする。よい文章を書くノウハウをはさみ、後半は書くことについての筆者の個人史。本としてのまとまりが少し弱いのか、短い本だか途中で息切れしてしまった。極力シンプルにという文章作成のポイントは参考になる。久しぶりに手紙でも書いてみようかと思った。2025/05/16

vodka

7
AIに書けない文章とはについてがっつり語ってくれるかと思ったけれど、文章術の割合が意外にも多かった。書きたいことあってこそ。文通、いいと思う。2025/06/01

ゼロ投資大学

5
AIには思考や感情がないので文章は書けない。著者はそう定義し、AIの文章作成能力に懐疑的な見方をしています。日常的に生成AIで文章を作成している私は、AIが書く驚くほど精巧な文章に日々驚嘆しています。しかも日進月歩で能力は飛躍的に高まっており、今後も能力は向上し続けるでしょう。AIではなく人間でなければ書けない文章とは何なのか。過度なAI依存をせず、個人として文章を書くことは続けたいと思います。2025/04/25

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