内容説明
朝ドラ「あんぱん」で話題!
「アンパンマン」が誕生するまでの知られざる挑戦と挫折の日々を
妻・のぶの目線から綴った小説!
やなせたかし と 妻・小松暢は、戦後間もない頃に出会い
やがて結ばれる。そして漫画家を目指すやなせたかしの挑戦が始まる――。
ふたりの歩んだ生涯を描いた書き下ろし小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
64
文春文庫の「やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく」を読んで勢いがついたのでこちらの本も読んでみた。文春文庫の方は生涯をまんべんなく追った「評伝」といった内容であった。こっちは妻の暢との関係性をメインに据えエピソード絞って構成してある感じ。小説的な味わいはこの潮文庫の方が強い。当然ながら梯久美子の著作と内容が被る部分多々ではあるが、やなせ氏の人生はやはり興味深く面白く読めた。やなせたかしと暢の暮らしについてはけっこう描写があって関心を引かれる。子供がいないながらも仲睦まじい夫妻の様子には心が暖かくなった。2025/04/03
hideto
9
朝ドラ「あんぱん」のモデルとなったやなせたかしさん。彼と妻暢さんとの人生をもとにしたフィクションです。50歳近くまで目が出ず、「便利屋」として歩んでいたやなせさん。でも、こつこつと努力を続け、アンパンマンというヒーローを生み出した人生には共感しかありません。そして迎える暢さんとの別れ。子供の頃聞いたアンパンマンの主題歌が、大人になってこんなに刺さるとは思わず、電車の中で涙が止まりませんでした。朝ドラのあらすじを先取りしたかもしれませんが、ドラマではどんな風に描かれるのか楽しみです。2025/05/06
水の都
8
やなせたかしさんを詳しく知ったのは光村教科書掲載がきっかけだった。その作品の著者は梯久美子さん。この文庫の作家とは違ったが、作品感はとても似ていた。伊多涙作品をもう少し追ってみたくなった。2025/05/23
しん君
6
元秘書が語る深夜のラジオ放送がきっかけで興味を持つ。子供がよく観ていたアンパンマン。その作者であることくらいしか知らなかったが、生い立ちや漫画家としては晩成だったこと、アンパンマンの誕生秘話など興味深く拝読させてもらった。朝ドラでは妻である暢さんとは幼馴染みの設定。実は同じ新聞社で出会ったんだ。朝ドラは共に働く新聞社時代を今放映中。今後の展開が益々楽しみ。2025/07/08
つく
6
実の母と別れても育ての母が素晴らしい人でよかった。2025/06/01
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