内容説明
歌舞伎町で働き3人の子どもを育て上げた母、77歳でひとり身となったバツ3の父、そしてフリーライター・編集者として活動する独身の「私」。父と母は、私が小学校4年生の時に離婚。母はホステスとして働き、私たちを育ててくれた。それはつつましいけれど、幸せな生活だった。そしてアラフィフとなった私は、離婚した両親を看取ることになる。ちょっと変わった母と父を見送ることで見えてきた、本当の幸せとは――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どんぐり
69
父親は金沢で3度結婚し離婚した人たらし。母親は歌舞伎町でホステスをしながら子ども3人をひとりで育てる。本書はその長女が書いた初の自伝的家族エッセイ。現在、京都で日本酒サロンを主宰する著者は、『SWITCH(スイッチ)』の元編集者でライター。金沢での家族のはじまりから、両親の離婚があり、二人の最期を看取ることになる家族の歴史。家族のつながりと親子の絆から逃げ出せないのが子どもだ。家族の記憶をたどり、父親と母親の絡まる糸をほどきながら思い出を綴る。→2025/06/27
ayaxx
4
最高の一冊でした。 自分の家族のことを俯瞰しながらも、自分の感情にも素直に向き合い、正直な言葉で書くことはなかなかできないと思う。 親が高齢になってきたな、という仲間達に読んでほしいエッセイというか家族譚。親には親の人生があり、子どもには子どもの人生がある。血は繋がっていても別の人間。2025/07/05
しゅんぺい(笑)
1
これは、2025年のベストになるかもしれへん。両親の関係ではいろいろ波乱万丈あったと思うねんけど、それにも関わらずいい意味ですごく静かな本で、悲しさとか喜びがそこまで大きくは出てこないところがいい。なんでこんな書き方ができるんやろうとびっくりした。とりあえずエッセイとして読んでんけど、個人的にはエッセイの理想形。こういう文章を書きたいと思った。2025/08/25
かみー
1
プレジデント2505302025/06/08
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