内容説明
『ウルトラマン』、『仮面ライダー』、『宇宙戦艦ヤマト』、『機動戦士ガンダム』――アニメ・特撮が混然一体だった1960、70年代「テレビまんが」から考える画期的メディア文化論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kei-zu
18
「宇宙戦艦ヤマト」を表紙にして雑誌「アニメージュ」が創刊されたとき、アニメと特撮が混然一体となった「テレビまんが」から「特撮」が切り捨てられた。日本アニメの行く末を考えるとき、歴史の歩みを振り返る必要がある、と著者は言う。あの番組とこの番組の間には何々の再放送があったなど、本書で紹介される番組名が懐かしい。石ノ森章太郎の功績は今でいう「IP」の創造による世界観の構築にあったという指摘も興味深い。2025/03/16
キートン
5
庶民の娯楽が映画からテレビへと移り始めた頃、『鉄腕アトム』や『月光仮面』といったアニメや特撮と言った作品は『テレビマンガ』という表現で一緒くたにされていた。 しかし元は一緒のくくりだったものが、時代とともに『アニメ』と『特撮』という別々のジャンルに分かれていった。 本書は、戦後のテレビアニメと特撮の歴史をなぞりながら、どのような経緯で2つのジャンルが分かれていったかを検証する著書となっている。 自分の読解力が無いため、著者の言いたいことはあまり理解できなかったが、2025/04/28
7010R
5
アニメと特撮。現在では別のジャンルとして扱われている両者だが、かつては「テレビまんが」という一つの存在だった。この本は「テレビまんが」の発展と分断の経緯を紐解く歴史書だ。これまで「テレビまんが」のエポックな作品は突然変異的に生まれたのだと思っていたが、アニメと特撮が越境して相互に影響しあうだけでなく、経済や社会の変化に伴うテレビ局や製作会社の再編など、作品外の様々影響を受けていたことを知った。タイトルを並べただけの年表を眺めるだけで知っているつもりになっていた自分が恥ずかしい……。2025/03/20
ZUSHIO
3
Dommune radiopediaで紹介されていたため読んだが、非常に面白かった。ジブリの「熱風」の連載まとめのため、徳間書店のアニメージュ創刊が、アニメと特撮を分断していったという資料学術的内容だった。 改めて、シン・ゴジラなどの実写やエヴァンゲリオンなどのシームレスなSF的枠組みで活躍し続けている、帯を書いている庵野秀明氏にはノーベル文学賞が与えられるべきだとすら思う日本文化への功績が半端ない。2025/06/08
hirokazu
3
2025年3月刊。スタジオジブリ発行の小冊子「熱風」2022~2023年に連載された記事に加筆修正。「子供番組」として混在していた「特撮(怪獣)」「テレビまんが」が時代の経過と視聴者の成長に伴い、互いに影響を与えつつ緩やかに分断化していく様を描く。やはり「ヤマト」は大きなターニングポイントだったんだなあ。2025/05/24
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