内容説明
中・印・米の三極時代に日本はいかに進路を見出すべきか。
あと20年も経たないうちに、アメリカ主導の時代は幕を閉じ、世界は中国、インド、アメリカの三極体制へと移行していくだろう。戦後、アメリカに依存しながら成長を遂げてきた日本は、この変化に備え、国内経済の維持・発展を含め、国際社会においていかなる道を歩むべきか。アメリカの内外情勢を軸に、今後数十年にわたる国際社会の動向を見据え、日本が政治・経済両面で進むべき方向性を考察する。
目次
はじめに
目次
序章 戦争とインフレがアメリカの分断を加速
1 ウクライナ戦争・パレスチナ問題
2 高進するインフレ
第1章 アメリカ合衆国という国の成り立ち
1 アメリカ合衆国憲法の制定
2 憲法を修正する
3 アメリカの州と合衆国
第2章 アメリカの司法と政治
1 アメリカの裁判所制度
2 裁判と政治
第3章 連邦議会と二大政党
1 連邦議会の制度
2 上院と下院
3 連邦議会議員の仕事
4 変換型議会での予算審議プロセス
5 中間選挙と民主党・共和党
第4章 強大な権限を持つアメリカ大統領
1 大統領の権限
2 大統領になるための資格と任期
3 ピラミッド型の行政機構
4 大統領の一般教書演説
5 大統領選挙のしくみ
6 バイデン政権の4年間と2024年大統領選挙・トランプ前大統領の復活
終章 世界の中の日本の役割を考える
1 試行錯誤する民主主義国家
2 日米を中心とした多様な連携
3 日本の役割
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちもころ
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大学の教養科目の教科書を読んでいるかのように分かりやすい本。アメリカの政治が「民主主義の実験の場」であることがよく理解できた(ような気がする)。2025/06/14
みんな本や雑誌が大好き!?
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米国では共和党のスタッフ、日本では民主党の元議員……。ということもあるのか、その米国政治への視点は中庸、中道です。私からすると、中道右派ぐらいで、基本的に私と同じぐらいではないかと推察しています(個人の感想です?)。共和党系だけど、穏健派でトランプに関しても、是々非々的な立場で見ている。今回の本は、アメリカ政治学のテキストとしても利用できる概説書ともいえます。もちろん、最新の米国政治の動向に関しての分析もありますが、制度的な仕組みなどの解説も詳述されています。2025/06/11