君が眠りにつくまえに

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君が眠りにつくまえに

  • 著者名:水沢秋生【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 新潮社(2025/04発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103317739

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内容説明

事故で妻を亡くした会社員、友人も彼女も才能もない大学生、母の看病で全てを失った女性――コンビニですれ違っただけの3人の男女。人気最下位の競走馬「マジメガイチバン」がレースで一発逆転した夜、彼らの人生をひっくり返す大事件が起こる。懸命に生きているのに報われない人たちの、運命の72時間を描く感動作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

美紀ちゃん

70
ん?わかりにくい。伏線回収は、お見事なのだが、無理矢理感があり、今ひとつだった。死んだらダメ。生き続けてほしい。奇跡的にニュースの子供も助かり、色々とハッピーエンド。2025/05/29

pohcho

62
妻を亡くした会社員、双子の弟にコンプレックスを抱く大学生、デリヘル嬢。人生に絶望する3人の男女がコンビニですれ違い、その後それぞれの物語が進行する。いろんな偶然が重なり直接出会うわけではないけど、何か(誰か)を通してつながったり近くですれ違ったりする彼ら。自分ももしかして、あずかり知らぬところで、誰かとこんな風につながっているのかも。見知らぬ人々が、自分をとりまく世界が愛しく感じられてきた。とてもよかった。2025/07/25

konoha

55
とても面白かった。繊細で優しさのある文章が良い。妻を亡くし自殺するつもりの川西、孤独な大学生の柿谷、デリヘル嬢の里子。生きる事に絶望する3人の三日間が交互に語られる。関わりのないはずの人生は競走馬「マジメガイチバン」が出走する競馬場で交差する。エピソードが徐々につながるので読みやすい。暗い状況なのに熱血な日高、柿谷の双子の弟など魅力的な人物が出てきてユーモアがある。3人の抱える弱さや痛みは誰しも共感できる部分があると思う。この日常の延長が人生でも悪くはないよね、と読後は温かい気持ちになった。2025/05/08

sayuri

39
2018年に刊行された『あの日、あの時、あの場所から』がとても良かった水沢秋生さんの最新作。コンビニですれ違っただけの3人の男女の濃密な3日間が描かれる。事故で最愛の妻を亡くし、死ぬ事だけを考えて生きている会社員。母の介護の為にデリヘルで働く女性。双子の弟との格差に葛藤する大学生。人生を諦め、暗闇で藻掻いている彼等だったが、偶然の連鎖で運命が変わっていく。何気なく取った行動が、見ず知らずの他人の救いとなり、光が見えて来る展開がいい。ほんの数分で変わる事柄が人生には溢れている。小さな奇跡を信じたくなる一冊。2025/05/19

rosetta

36
★★★☆☆不思議な切なさを覚える。なんということのない生活、すれ違うだけの他人なんだけどどこかで縁が繋がっている。生きることの手触りを求めるような人生。昔の台湾映画を連想させるような。妊娠中の妻を交通事故で喪い後を追うことを願う川西敦郎、優秀な双子の弟に劣等感を抱きながら身体を鍛えバイトで暮らす柿谷達彦、介護していた母を亡くし生きる意味を見失ったデリヘル嬢神田里子。決して交わらないけれど、それぞれの周辺で大きな同心円が重なるように関わり合う。それぞれに支えてくれる人がいて将来が少しだけ期待できるような2025/06/24

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