内容説明
東大卒業後に待ち受けていたのは、メガバンクでのつるし上げ、ブラックな官僚人生、市役所での壮絶ないじめ、終わらない大学院生活、地下街の警備員暮らし。華やかな未来とは程遠い現実に苛まれる卒業生を徹底ルポ。そんな東大入学を後悔する5人の姿から見えてきたものとは? 天才型・秀才型・要領型という「東大生の3タイプ」や学生の家庭環境など、知られざる東大の実態についても紹介する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
藤瀬こうたろー
29
「東大は日本の大学の最高峰」っていう漠然とした認識しかなかったけど、なるほど、東大生は東大生なりに色々あるのね。身近に居る東大出の人を思い浮かべると、天才型、秀才型、要領型の3分類はうまい分類だと思った。入試の内容、そして入学後の東大独特のシステム「進振り」も初めて知った。大学合格して終わりじゃないし、「そこで終わる」人もいるのね。いわゆるコミュ障が多いって話も出てたけど。比率の差はあれど東大に限らず、どこの大学でも一定数居ると思う。「入試倍率しょせん3倍」は言い過ぎ笑 受ける人のレベルが違うんだよー!2025/10/18
TAKA
16
東大に入ったことで苦労した人達の体験が描かれている。 東大は入った後が本当の戦い、慶応等、偏差値の高い私立大学卒との軋轢等々… 特に官僚になった人の話がもう気の毒だったし、政治に期待するのは無理かなって思った。 ただ、思考や能力はやっぱり違うので、東大卒業した人はすごいというのは読んでも変わらなかった。 あと発達障害・コミュ障が結構いることに親近感も湧いた。2026/02/23
早瀬なつ
13
面白かった。キャッチーなタイトルだが、本書は東大を貶しているわけではなく、むしろその逆。大学の名前ばかりをよすがとして、神格化したりレッテルを貼ったりすることへの疑義。これは東大に限ったことではないけど、名の知れた大学はね。もちろん、東大生であること(であったこと)はあくまでもその人の【部分】なのであって、【全体】ではない。そんなこと当たり前なのに、実際はブランドイメージだけが先行、色眼鏡の嵐。我々日本人がそもそも出自にこだわる歴史を持っているからなんだろうか。2026/05/19
totuboy
6
勅使河由衣さんの「学歴社会はだれのため」と一緒に読むと面白い。東大生の中にも様々な人間がいることがわかる。そして、試験で人の能力をはかることは本当にできるのか、ということがこの本のテーマでもあろう。結局どこまで行っても序列や競争というものが生じ、ある一定の狭い「社会」の中で本当の求められる力は何かを見極めないと、人は幸せに離れない。だが、本来ならその人「らしさ」を十分に発揮することで自然と社会で生きていけるのが理想的な世の中なのだろう。現在の社会全体の構造の歪みがこの本から垣間見える。2025/04/03
グレートウォール
5
東大卒の誰しもがが幸せなわけではない。当たり前のことに気付かされ、そして生きづらさを感じる東大卒の方々のエピソードが胸を打つ。 もちろんきらびやかな活躍をする東大卒もたくさんいるわけだが、この手の本は、じゃない方にフォーカスしていて、なぜか救われる思いを感じる。今ダメだとしても、いつか救いがあるように感じるからだ。自分だけではない。ちゃんと前向いて生きていこう。2025/06/01
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