図説 龍とドラゴンの世界

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図説 龍とドラゴンの世界

  • 著者名:笹間良彦【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 万来舎(2025/03発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784946525889

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内容説明

本書は、龍の起源とその歴史的変遷を膨大な図像と歴史資料によって解き明かし、わが国の龍学の礎ともいえる『龍-神秘と伝説の全容』(刀剣春秋新聞社)、『図説・龍の歴史大事典』(遊子館)の大著を刊行した著者のその後の研究成果を、上記の二著に加えて、一般読者向けに纏めたものである。著者・笹間良彦氏は本書の執筆途上において、残念ながら他界されたため、その遺志を継ぐべく編者が残された草稿を補訂する形で編集をさせていただいた。
残された草稿から、著者の構想の一つは、日本先史である縄文・弥生時代より古墳時代における、日本固有の蛇にかかわる精神世界と、中国・朝鮮文化の渡来にともなう神仙思想と龍についての論究であった。おそらく、縄文時代の土器・土偶などの遺物に見られる図像学的研究の進展や青森県の縄文時代の大規模集落である三内丸山遺跡の発掘など、縄文農耕の可能性を示唆する考古学の最新研究の影響を受けたものと考えられる。
(「はしがき」より)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

286
著者の笠間良彦氏は歴史・民俗学者。本書はこの人の遺稿を整理したもの。内容は龍とドラゴンに関する歴史百科事典といった趣き。古代メソポタミアのイシュタル門のレリーフに描かれた龍(紀元前570年頃)にはじまり、中国では『山海経』(紀元前4世紀頃)の龍、日本では記紀のヤマタノオロチあたりを嚆矢とするようだ。なお、古代バビロニアには英雄による龍退治の物語があり、これは世界的な広がりを持っていた(もちろんヤマタノオロチ退治も)。最も詳述されているのは日本篇で、古代から近現代までを網羅する。なお、本書は全ページに⇒2024/01/20

竜王五代の人

3
図説と謳うだけあって、各見開きごとに左側が竜の図絵の解説に与えられていて見ていて楽しい本。最初の方で西洋や古代文明の竜(=神秘化された蛇、デザイン的には文字通りの「蛇足」)に広く述べた後、古代から現代にいたるまでの日本の竜のデザインの変化と説話を述べる。(次第に俗化する)時代精神で説明しようとする著者の姿勢はどうかと思うが、曲がったヒゲやうねる蛇体といった日本の竜らしさは最初からあったものではないというのは面白い(最初期の走る竜も良い)。しかし、雷文や両文が竜の変形というのは呑み込みがたいなぁ。2021/12/01

未完AAA

3
日本の龍が、時代によって強かったり老いてたりする、という発想と観察眼が凄くいい!龍の図柄を見たときに、ただ「龍だ!カッコいい!」と思っていた自分がちょっと恥ずかしい…きちんと甲乙見分けられるヘビさま好きになりたいものです。2011/07/31

こぽん

3
龍の起源に迫れる本。ヨーロッパ、インド、中国、日本とそれぞれの龍について述べられていて、とても興味深く面白かった!龍って案外奥が深いですよ^^2011/02/20

sou

2
歴史家による龍の雑学集。画題としての龍の描かれ方の変遷が追えて興味深い。2019/05/04

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