百一歳。終着駅のその先へ

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百一歳。終着駅のその先へ

  • 著者名:佐藤愛子【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 中央公論新社(2025/03発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784120058899

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内容説明

しつこく生きて101歳。
90代後半から2024年までの『婦人公論』でのインタビューと、単行本未収録のエッセイを総ざらい! 
さらに巻頭では、書斎と執筆風景を写真入りで紹介。

スーパーでの買い物から、小室眞子さんの結婚、兄サトウハチローの思い出、そしてたびたびの断筆宣言を覆して書き続けた日々……。
変わらない歯切れよさで、世相と日常を語り尽くす。
愛子センセイの最新の肉声から伝わる、今の思いとは?

「まったく何かというとああのこうのと、たいした意見でもないことをいい連ねる世の中になりましたねえ。何かしらイチャモンをつけるのが楽しくてたまらないみたいな。いちいちうるせえ、といいたくなる。いちいちうるさいのは佐藤愛子のはずだったのが、その佐藤が苦々しく思うのだから、私はもう引っ込まざるをえませんねえ」

「今は何かというとお金の話が出てくるのね。損か得かのほうへアタマが行くらしいのね。『これだって我々の税金がモトだ!』ってすぐにいう。二言目には『我々の払った税金』が問題になる」

「五十年前は古い日本人の精神性というものがまだいくらか残っていた。何が美徳か、美しい行いとは何かを子どもに教える大人がいました。でも今は美徳を教えないで、損得を教えるようになっていますね」

「『結婚してお幸せに』なんてよくいうけれど、何が幸せかなんて、そんなことはわかりませんよ。大変なことにぶつかって乗り越えていく。マイナスを糧にできる人こそが本当に幸せな人だと私は思います」

「ただ思いをめぐらせているだけで、答を求めているわけではない。すぐに忘れる。それからまた思う。……これはこれで悪くない」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちゃとら

39
【図書館本】この本の中で自分より年上の女流作家は寂聴さんだけになった!とあった。仲間たちは今は亡き大御所の作家さんのお名前がずらずらと。お兄様のハチローさんのニセ芸大時代には、上野動物園の七面鳥やホロホロ鳥を釣り上げ食べていたとか、動物園側の苦情の手紙に藝大校長は「我が校の猿は野放しだから取り締まるわけにはいきません。」の返事。すごい時代を見て生き続けてきた愛子さん。もう1冊くらい出版されるかしら⁈2025/06/14

komorebi20

31
図書館本。百一歳になった佐藤愛子さんのエッセイ。断筆宣言を覆してまだ執筆を続けています。幼少期の父との思い出、二度の結婚生活、夫の借金返済のためがむしゃらに働いた事、義兄のサトウハチローとの思い出など波乱万丈ですね。今はお金も要らないし、欲もいっさいなくなりましたと締めくくります。人間百歳過ぎたら今までの人生を振り返り、達観するのでしょうね。2025/06/09

むつこ

26
やったー、佐藤さんの本、まだあった(出版されてた)やっぱり作家さんは書かずにはいられないよね。義兄のサトウハチローさんとのことが多くて、あらあら、最後はこちらのご家族のこともお話ししてくれたのねとうれしかった。インタビュー的な本だけど、日々の暮らしを語ってくれるのはやっぱりうれしい。2025/06/30

ひさか

23
10編のインタビュー、エッセイを2025年3月中央公論新社刊。佐藤さんの新刊というのが嬉しいです。2025/06/08

Makoto Yamamoto

11
前作「90歳なにがめでたい」からこちらの本へ。 さすが百歳にもなるとと思われることもあるが、納得しながら読んでしまった。 特に血脈と晩鐘を読みたくなった2025/08/07

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