百一歳。終着駅のその先へ

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百一歳。終着駅のその先へ

  • 著者名:佐藤愛子【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 中央公論新社(2025/03発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784120058899

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内容説明

しつこく生きて101歳。
90代後半から2024年までの『婦人公論』でのインタビューと、単行本未収録のエッセイを総ざらい! 
さらに巻頭では、書斎と執筆風景を写真入りで紹介。

スーパーでの買い物から、小室眞子さんの結婚、兄サトウハチローの思い出、そしてたびたびの断筆宣言を覆して書き続けた日々……。
変わらない歯切れよさで、世相と日常を語り尽くす。
愛子センセイの最新の肉声から伝わる、今の思いとは?

「まったく何かというとああのこうのと、たいした意見でもないことをいい連ねる世の中になりましたねえ。何かしらイチャモンをつけるのが楽しくてたまらないみたいな。いちいちうるせえ、といいたくなる。いちいちうるさいのは佐藤愛子のはずだったのが、その佐藤が苦々しく思うのだから、私はもう引っ込まざるをえませんねえ」

「今は何かというとお金の話が出てくるのね。損か得かのほうへアタマが行くらしいのね。『これだって我々の税金がモトだ!』ってすぐにいう。二言目には『我々の払った税金』が問題になる」

「五十年前は古い日本人の精神性というものがまだいくらか残っていた。何が美徳か、美しい行いとは何かを子どもに教える大人がいました。でも今は美徳を教えないで、損得を教えるようになっていますね」

「『結婚してお幸せに』なんてよくいうけれど、何が幸せかなんて、そんなことはわかりませんよ。大変なことにぶつかって乗り越えていく。マイナスを糧にできる人こそが本当に幸せな人だと私は思います」

「ただ思いをめぐらせているだけで、答を求めているわけではない。すぐに忘れる。それからまた思う。……これはこれで悪くない」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

48
ご本人は「旬は過ぎた」と仰ってますし、まあ旬の定義次第ではご本人のおっしゃる通りだとも思うのですが、101歳で描き続けている人の言葉って、それだけで宝じゃないですか…?ご家族の話を読みながら、家族の愛憎って不思議だなあ…と自分のこともあってかな、ちょっとリンクさせてしまいました。腹違いのお兄ちゃんであるハチローさんの、上野動物園の鳥捕って食べちゃう話にはのけぞりました。うへえ!・・愛子さん、年食っても旬がとうに過ぎ去っていても、出汁が濃くなったりするもんですよ(老鶏扱い)。これからも書いて下され。2025/10/04

ちゃとら

41
【図書館本】この本の中で自分より年上の女流作家は寂聴さんだけになった!とあった。仲間たちは今は亡き大御所の作家さんのお名前がずらずらと。お兄様のハチローさんのニセ芸大時代には、上野動物園の七面鳥やホロホロ鳥を釣り上げ食べていたとか、動物園側の苦情の手紙に藝大校長は「我が校の猿は野放しだから取り締まるわけにはいきません。」の返事。すごい時代を見て生き続けてきた愛子さん。もう1冊くらい出版されるかしら⁈2025/06/14

komorebi20

33
図書館本。百一歳になった佐藤愛子さんのエッセイ。断筆宣言を覆してまだ執筆を続けています。幼少期の父との思い出、二度の結婚生活、夫の借金返済のためがむしゃらに働いた事、義兄のサトウハチローとの思い出など波乱万丈ですね。今はお金も要らないし、欲もいっさいなくなりましたと締めくくります。人間百歳過ぎたら今までの人生を振り返り、達観するのでしょうね。2025/06/09

あっ!chan

30
佐藤さんの作品はエッセイを除いて読んだことはないが、改めて読んでみたいとは思う。でもさすがに101歳、絶筆された今回の中身は、正直失礼ながら彼女の作品とは言えないような...タイトルは正直だけど。2025/12/06

Rie【顔姫 ξ(✿ ❛‿❛)ξ】

29
先日本屋さんの新刊コーナーで見つけた新しい本ですが、内容は過去に行ったインタビューを再編したものです。著者の本が好きなので、内容は知ってることも多かったけれど、一本筋の通った著者の考え方や生き方は読むたびにはっとさせられることがあります。すぐ読めて、心のサプリになるような一冊です。2025/08/25

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