内容説明
京都の路地にある怪しげなクリニック「中京こころのびょういん」。今日も飄々としてノリが軽いニケ先生とクールな看護師・千歳さんが、スマホ依存症の小学生、ルッキズムに囚われた女子大生、亡くなった飼い猫を想う母……それぞれの問題に適した“猫”を処方していく。一方、処方された猫を返さないままでいた「予約の患者さん」の鳥井青も悩んでいて――。可愛らしい猫たちとちょっと切ないストーリーが話題の大人気シリーズ第四弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
105
心の不調には猫をどうぞ。京都が舞台のちょっと不思議なメンタルクリニックの物語。シリーズ4作目。3話目、猫を亡くした夫婦の話が沁みて沁みて…。まさかの涙の読書タイムとなりました。猫、効きすぎ🥲2025/05/28
はにこ
105
スマホ依存もルッキズムに悩むことも猫で治る。分かるwスマホより猫の方が面白いし、猫は見た目が全然違うしそれ気にしてないからねwおかみさんが飼い猫を失って、もう猫を飼うのは辞めようと思うのもわかる。うちの子が居なくなったら私もそう思うのかな。今回は過去に出てきた登場人物の周りの人も出てきた。こころの病院、口コミで広がってるね。これでもう終わりなのかな。2025/03/27
ゆみねこ
78
中京こころのびょういん、今作はスマホ依存の小学生、ルッキズムに囚われた女子大生、死んでしまった飼い猫が忘れられない夫婦、そして前作に登場した処方された猫を返せずにいる鳥井青。いよいよビルの取り壊しの話も出て、これからどうなるのか?心先生とニケは?間が空くと内容を忘れるので、続編は早く読みたい…。2025/04/29
Karl Heintz Schneider
58
くシリーズ第四弾正直、ここまで続くとは思わなかった。マンネリだとわかっていても手に取ってしまい読めばそれなりに楽しい、そんなシリーズ。「では猫を処方いたします。千歳さん、猫持ってきて。」お決まりのこのフレーズが出ると思わずホッとしてしまう。座布団じゃないんだから。「猫満タンですね。そんだけパンパンやったらしばらく他のもんはいらないでしょう。」意味不明ながら何となくわかるような気がする。物語の最後に衝撃の事実が明かされる。えっ!シリーズ完結?でもそんな難局ですらも猫ならあっさり解決してくれるかもしれない。2025/05/27
さっちゃん
51
「中京こころのびょういん」ニケ先生シリーズ第4弾。スマホ依存の小学生、 ルッキズムに悩む女子大生、死んだ飼い猫が忘れられない主婦、上司と折り合いが悪くて鬱になったOLなど、今回も悩める患者にニケ先生がぴったりの猫を処方する。/そろそろ物語も大詰めを迎えてきた印象。シリーズ過去作に登場した人物がいろいろ出てきて、その後の様子や新たに見えてきた悩みなども描かれる。今作はニケ先生が猫なのを隠そうともしてなくてクスリとさせられる一方、切なくて何度も涙が出そうになった。あとはニケ先生だよ。心の準備をしようね。2025/04/17