内容説明
祇園に集う人々の歓びと哀しみを紡いできた「人情物語」、感動のシリーズ最終巻! 京都の花街・祇園にひっそりとある甘味処「もも吉庵」。元芸妓の女将もも吉が営むこの店は、一見さんお断り、メニューは「麩もちぜんざい」のみ、という一風変わった趣向の店。そんな店の彼女に、悩みを聞いてくれる、解決してくれる、という評判が人伝(ひとづて)に広まり、今日もさまざまな人たちが訪れる。「幸せになる資格がない」と過去を悔いる女性、ケンカばかりで心が離れた夫婦、亡き母を思い気丈に生きる少女……。彼らへのもも吉の言葉は、時に厳しくも、あたたかな光となって各々の人生に新たな指針を与える――。京都の四季と風物を背景に、花街を行き交う人々の人生模様を描いてきた連作短編集、掉尾を飾る完結巻。文庫オリジナル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
machi☺︎︎゛
76
とうとう終わってしまった🥹最後までもも吉お母さんに相談しに来る人は絶えなかったけど相変わらずのもも吉節で解決しハッピーエンドで良かった良かった。また志賀内さんの京都を舞台としたシリーズでてほしい。2025/07/04
よっしー
28
ついに完結!! 前回発覚した姉弟だったという事実、もっと引きずるのかと思いましたが、思った以上に2人が達観していて…。そんなに早く気持ちが切り替えられるものなのかとびっくりでした。また、最終巻なだけあって、過去に出てきた面々が勢ぞろい。その先が気になる所で終わっている人達もいましたが…きっともも吉の力に頼らず頑張れという事なのでしょう。また何かしらの形で出会いたい、そんなシリーズでした。2025/06/17
みにみに
18
もも吉庵シリーズ⑩にて完結。前巻での衝撃事実から一転して、何だか終わりに向けた怒涛の登場人物総まとめみたい。あの人この人のその後的な。微妙にエピソード忘れて誰だっけ?って人いたなぁ(笑)。目の覚めるもも吉お母さんの説法が聞けなくなるのは寂しいけれど、ここらで終わりがちょうどいいのかもしれない。シリーズ通して気配りっ子朱音のサクセスストーリーのように見えなくもないのがちょっと引っかかるけど。主人公誰でしたっけ?でもとりあえずはそれぞれ落ち着くところに落ち着いたのかな。京都祇園にていつかまたの出会いを。2025/05/22
assam2005
18
え?!10巻目にして最終巻?!毎回もも吉お母さんの言葉にふと立ち止まるこのお話たち。今回の5話の中で一番自分に残ったのは2話目の、性格が正反対の夫婦の行き違い。せっかちの夫、慎重な妻が一緒にいればいつも衝突。急かす夫、きっちりしたい妻、両者イライラ。夫婦あるあるな痴話喧嘩が積もり積もって爆発する。「いてくれることに感謝したことはないんか」というもも吉お母さん。「あとに遺されるのはごめんです」という言葉も身に染みる。そう、生きてそばにいてくれることってとってもありがたいことなのですよね。2025/04/18
一五
13
ちょっと飽きてきたなと思ってたら最終巻だった。美都子と隠善もいいご縁ができ目出度し。 朱音ちゃんを主に中篇3話ぐらいで1冊書いてほしい2025/07/02
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