内容説明
マネーロンダリング専用の投資コンサルティング会社「60%」が扱うのは、裏金、隠し資産、麻薬の売上……。主人公・柴崎純也は、従来の反社会組織とは違う不思議なコミュニティを形成し、強い絆で勢力を拡大していくが、やがて絶体絶命の破滅が訪れる。信ずるべきは誰なのか!? 恩田陸さん激推しの「仙台ノワール」第1弾! 第26回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MATHILDA&LEON
18
ミステリというほどのミステリではないが、暴力団の現在を描写する上ではなかなか興味深い本書。普通のサラリーマンかのように見え、しかし同時に異様なお金持ちで何の仕事をしているのか一見分からない風貌。中国マフィアも登場するが、彼らも同様に何もしてるか分からない風貌をしている。それが今現在のマフィアや暴力団である。暴対法が厳しくなってから、より地下に潜ってゆく彼らは経済にも強く、腕力より知力で闘う。とある登場人物があまりに完璧で、若干浮世離れしているが、もしかしたら案外そんな存在もいるのかもしれないと思わされた。2025/05/12
オオイ
4
ミステリーとは思わないが なかなか複雑に絡み合い面白かった。2025/07/30