内容説明
どんなときでも「喫茶店」でのひと休みと「物語」が私たちを癒してくれる。お茶の時間に交錯する人間ドラマを紡ぐ短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
hiace9000
135
ふらり立ち寄った喫茶店、飲み物と軽食片手にさらりと読める6人の作家さんによるアンソロジー。青山さんのプロローグ・『サロンエプロン』にはじまり、小川糸さんの『ライオンのおやつ』の次のフェーズを描いた?『浮島イルフロッタント』で締めくくる六短編。ミドルエイジの悲哀と夢を、胸のすくような気持ちよさと共に綴った朱野帰子さん『痛い人生設計をつくる…』が特にお気に入り。実話のブレンド率どれくらいかな…などど思いつつも、「『痛さ』オーライ!」と自身を鼓舞したくもなったりして。梅雨明けの午後、いいご褒美いただきました。2025/06/28
モルク
120
喫茶店にまつわる6人の作家さんによるアンソロジー。青山美智子さんはなんと僅か8頁。その短い中にも青山さんらしさがぎゅっとつまっていた。朱野帰子さんの「痛い人生設計を作る、ルノアールで」がよかった。卒業してから疎遠になっていた高校の同級生との再会。40歳からの人生設計を作りバイタリティー溢れる変わらぬ友人、いいよね。地方の公立出身の私は高慢ちきな女子校(高ではなく)出身の編集者にムカつく。そして織守さんの「彼と彼女の秘密と彼」高校生の恋の話を聞く店長、それと店長の秘密…ドキドキした。2025/05/25
シナモン
105
サクッと読めて心があったかくなる物語がつまってます。本屋大賞ノミネート作品を半ば義務みたいに読んでる読書が続いてたので、合間にほっと一息つけました😊☕2025/03/09
Natsuko
92
喫茶店が舞台となるアンソロジー6篇。斎藤千輪さん、竹岡葉月さん初読み。仕事がめんどくさい時に読み始め、細切れに数日かけて読了。朱野帰子さん「痛い人生設計を作る、ルノワールで」を読んだとき、自分の人生が嫌なことに振り回されるのではなく、時にはイタいこと言いながら嫌なことにじたばた抗って自分の人生を生きたいとフッと視点が切り替わったことを鮮烈に覚えている。織守きょうやさん「彼と彼女の秘密と彼」は、マスターの包容力の背景に納得。小川糸さん「浮島イルフロッタント」はライオンのおやつに通じる世界観。2025/11/09
Karl Heintz Schneider
85
喫茶店・カフェに特化した6つの物語。青山さんに始まって糸さんで終わる超豪華リレー。第四話「不純喫茶まぁぶる」が良かった。突然の雨に困り飛び込んだレトロな喫茶店。寡黙なマスターと自称作家の常連客が注文に迷っている主人公にひと言。「とりあえずナポリタンいっとくといいよ。」いいチョイス!常連さんが言うなら間違いない。スタバでもなくドトールでもない値段のわからない喫茶店に入るのは勇気がいる。でも入ってみればきっと出会いがある。久々にふらっと出かけてみたくなった。2025/11/15
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