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内容説明
【だから若い女性はホストにハマるのか!】なぜ若い女性がパパ活、風俗、立ちんぼで稼いでまで、ホストクラブで大金を使うのか? 背景には、担当ホストの魅力だけではなく、歌舞伎町特有の論理がある。感情労働・肉体労働・アイデンティティ労働のすべてを兼ね備えたホストの仕事から、女性客の深層心理、そしていまの若者の価値観・消費行動まで丸わかり。Z世代ライターが、愛憎渦巻く夜の世界の「搾取と依存の構造」を解き明かす。 【“歌舞伎町の病”は他人事ではない】●病1 売上至上主義:金や売上がすべて、結果さえ出せばいい ●病2 外見至上主義:ルッキズムの対象は一般の男性会社員にも波及 ●病3 自己資本主義:自らの見た目、プライベートまで切り売りする ●病4 承認至上主義:自分を見てくれないと特別感を得られない ●病5 推し万能主義:身近な人まで、誰でも“推し”と呼ぶ 【目次】●第1章:歌舞伎町・ホストクラブとはどんな場所か ●第2章:ホストは究極の感情労働 ●第3章:ホストはアイドル化しているのか? ●第4章:なぜ若い女性がホストにハマるのか ●第5章:売掛問題解決のための緊急提言 ●第6章:歌舞伎町は若者の価値観の最前線
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
151
若い頃に歩き回った歌舞伎町は男の世界であり、女は明らかに風俗か水商売関係ばかりだった。しかし今はホスト目当ての若い女性が出入りし、ホス通い資金目的の立ちんぼが出るまでに変貌したらしい。女性向け風俗業が主流となった理由を、ホス狂い経験のある著者は「浪費の形で女の承認欲求を満たす」点から説明する。ルッキズムの進む社会で自己肯定感の低い女が、ホストに浪費して見栄と安心を買うわけだ。救いのない共依存関係だが、ホストの男も沼る女も絶えない現状こそ、若者に生きる満足を与えられなくなった日本の現実を如実に証明している。2025/06/07
fwhd8325
67
いつの頃から、歌舞伎町はホストの町になってしまったようだ。私の若い頃から、ここは欲望の町だったから、それに驚くことはない。著者は自らもホストに狂った時代があったことを語っている。これ以上、熱中することができるものがあるかとも言う。一種の熱病のように欲望は冷めていくのだと思う。そして、新たに熱病に罹る者たちがいる。それが、この町の掟のように感じる。ここに着目した著者は見事だと思う。2025/06/02
shikada
22
ホス狂いの経験がある著者が、フィールドワーク的に歌舞伎町のホストと、それに沼る女性たちの生態を解説する一冊。悪意あるホストが女性を騙して大金を取る…という単純な図式は成り立たず、ホストは営業中はもちろん、オフの時間も常にLINEを返し、オフの姿をSNSで発信し、客とデートしたり泊まったりして客に「還元」する。これ時給換算だと厳しい人も多いのでは…と思った。消費することでしか自己を承認できない人は歪んでいると思うが、歌舞伎町って街がその歪みを受け入れているのも確か。ホストのセカンドキャリアが気になる。2025/03/04
sheemer
20
染井為人の「歌舞伎町ララバイ」は全体として非常に雑な印象があるが(読後感想あり)、もう少し歌舞伎町の姿を知りたいと思い。こちらを聞き読みした。高一から歌舞伎町に通い、ホストに貢ぎながら大学の卒論を元に書き上げたという本書。内部を知る人の視点でさまざまな歌舞伎町の構成要素が語られる。特にホストとその客の関係、それが発生し成立し維持される要素など。ながらな聞き読みであったが「〜ララバイ」の背景要素をいくらか知れたように思った。自分はゴールデン街の特定の店にしか行かないのだけれど。2025/08/10
おいしゃん
18
ホストと客の依存関係や消費構造がよくわかった。軽い読み物感覚。2025/03/28
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