内容説明
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世界で最も早く少子高齢化が進行し、驚くほどのスピードで人口減少社会を迎えている日本の現在は、世界の近未来である。この社会はどこに着陸するのか。本書では、建築家・北山恒が近年発表してきた都市論を再編集し、新しい価値観にもとづく世界イメージを描く。髙橋一平、中川エリカとの対談も収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
iwtn_
3
近代的な都市が成立していた前提が崩れ落ちていく中、生活のための住空間をその中にムラとして発生させよう、という思想を実践しつつ語った本、といったところか。日本中に広がるジェネリックな都市への対抗策。過去のムラ社会と人口が集中する都市を止揚できるか、に挑んでいる感じ。方向性は好みだし、自分も東京の下町的な要素を残す場所に引っ越したりもしたが、政治の動きは高さの制限を撤廃するなど、逆の方に向かっているようだ。しかし血縁も無くなった巨大な渦の中で、一度バラバラになった繋がりを再結合できるのか。大きな挑戦ではある。2022/10/23
Go Extreme
2
未来都市はムラに近似する 近代から解放されて 都市の中のムラ:新たな居住都市のイメージ 建築の問題群の所在 都市デザインの作法 都市の中のムラ DIALOGUE:新しい都市建築のタイポロジーを目指して―北山恒×高 橋一平 ブリコラージュが暗喩する次代の建築―北山恒×中川エリカ2021/03/28
askmt
1
非常に刺激的かつ納得感のある論考である。膨らみすぎて破裂しそうな風船を破裂させないための一つの方向性を示しているように思えるし、ここで主に取り上げられている領域での話だけではなく、他のいくつもの領域で個別に同じような方向性が示されてきているような気がしている。2022/09/23
しゅう
0
近代化により導入されて、高度成長期の開発を通じて広がった都市という仕組みが、社会状況やライフスタイルの変化により瓦解してきている。そうした中で、筆者は自律的な集まりとしてのコモンズに暮らしを豊かにする場としての可能性を見出し、ムラ的社会を提案している。ノスタルジーとしてのムラではなく、人間の身体性や認識に基づいた提案であり、かつコモンズたりうるパブリックスペースの提案に繋げている点が面白い。建築家の立場から、都市公園や民間開発による公開空地などではない、空き地などに可能性に着目している点も興味深い。2025/08/24




