内容説明
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老舗和菓子屋の店主だった父が亡くなった。店の土地の評価額は9200万円。しかし、相続人である3人の子どもたちは、それぞれ事情を抱えていて…。店を残すのか、ならば誰が継ぐのか。いっそ閉店して土地を売り、3人で財産を分けるのか。子どもたちが出した答えとは――。ある家族の物語を通して「お金よりも大切なこと」が見えてくる。相続の流れや手続きとモメない秘訣がわかる相続小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maxa
38
皆ピンピンしているのでこんな本を読むのは不謹慎な気がするけれど…。相続については漠然とした不安があったので勉強を兼ねて読んでみた。和菓子職人の父が70代で急死してからのことが小説仕立てになっていて、相続のことがわかりやすく書かれている。遺産はほぼないと思っていたのに思いの外土地の価格が上がっていたせいで、3人の子どもたちが相続をめぐって話がまとまらないという話。身近な人が亡くなったらやること、書類系、相続税の計算の仕方など、なんとなくの流れがみえた。いざというときもいい関係のまま乗り越えていけたらいいな。2025/08/12
るむ
12
身近に3件、相続で絶縁になった兄妹、姉弟を見ているので、それぞれの主張や考え、皮算用がとてもリアルでした。当事者は頭に血が上りがちなので(目撃談)、当事者の近くに幸次郎&杏ちゃんくらい、利他的な人がいるといいですね。中年夫婦の危機をサラリと描いているのもよかったです。そして相続について、計算や税金の解説がわかりやすく、すごく勉強になりました。2025/06/08
よっしー
10
仲のいい兄弟でこういった争いになることはあまりないのかもしれない。しかし、特に相続人である子供の配偶者が絡んでくると難しくなることも想定される。よく言われる「相続が争族」にならないようにすることが重要。それぞれの状況や立場を理解し、納得できるよう慎重に話を進めていく必要がある。申告まで10カ月の間にキチンとまとめるとなると、揉めてしまった場合時間がかなりタイトになるなと感じた。2025/07/08
りちゃ
6
普通に小説として楽しい。幸せと快楽の違いにはハッとさせられた。各章での解説もわかりやすい。孫世代の幸次郎と杏がグッジョブ。「相続とは、人生のターニングポイント」ウェルビーイングに興味津々。2025/04/10
あまいちろう
4
相続に関する書籍であるが、相続人三兄弟の思惑が異なる中で果たして皆が納得出来る解決策はあるのか。長男の初郎は会社員生活で壁にぶつかり葛藤するが、同じくサラリーマンを経験した身としては他人事とは思えず、気を揉んだ。物語の合間に分かりやすい解説もあり、事前の備えとしても役立つと思う。2025/04/19
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