魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

  • ISBN:9784763141781

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内容説明

アメリカ、韓国はじめ、世界中で
ベストセラーの超異色・生物書

人は、何かに名前をつけると
本当の姿を見ようとしなくなる。

19世紀末、生涯をかけ魚類を収集・分類した科学者デイヴィッド・スター・ジョーダン。その膨大なコレクションは、落雷、火災、さらに巨大地震によって幾度となく破壊された。だが彼は、世界に秩序をもたらそうと、まるで運命に抗うかのように分類作業を続ける。
NPR(米国公営放送)の気鋭ジャーナリスト、ルル・ミラーが追跡した衝撃の実話。ジョーダンの生涯を掘り起こす作業を通じ、自然、歴史、倫理、そして愛についての著者の理解は大きく揺るがされていく。
科学への深い執着、殺人の影、分類することへの限りない欲望。
全てが混ざり合う、目が離せない知的冒険の記録。

★全米主要メディア、絶賛!
「心が揺さぶられる」The Wall Street Journal
「見事な一冊」Los Angeles Times
「打ちのめされる」NY Times Book Review
「自然をめぐる驚きのストーリー。世界がそれまでと違う姿で見えてくる」Book Riot(書評サイト)

★識者、大絶賛!
「奥深く、機知に富み、おぞましい闇と強い高揚感の両方を味わわせる。この本を、そしてこの本を書いた一筋縄ではいかない精神の持ち主を称賛したい。ルル・ミラーは、決して大げさではなく、生命の秘密を明らかにしたと言えるかもしれない」
―ジョン・モアレム 『This Is Chance!』著者
「ジェットコースターに乗ったように、魚の(そして私たちの)位置づけがひっくり返る」
―Slate(オンラインマガジン)
「1ページ目から圧倒的。独白であり、人物評伝であり、国の歴史を語る本でもあり、そこからさらに壮大なストーリーが少しずつ解きほぐされていく。最後の数ページにたどり着いた頃には泣かされていた」
―ジョナサン・ゴールドスタイン podcast「Heavyweight」creator

★年間BEST BOOK選出!
The Washington Post, NPR, Chicago Tribune, Smithonian Magazine, Audible, etc.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

262
名門大学と知られるスタンフォード大学の初代学長にして、魚類学動物学者、分類学者であるデイヴィッド・スター・ジョーダンの伝記。だけど、著者ルル・ミラーの身の上話も挿入されていて珍しい形態。不思議な読み心地。認識が誤っている可能性を除外し切れませんが、単なる伝記ではなくてジョーダンの人生と重ね合わせたり、対比しながらのルルの思索の旅なのかと。タイトルの意味に触れるには深過ぎる様に思え、ここでは持て余します。ただ生物を学ぼうとして読むと迷宮入りして仕舞うかも。装丁が素晴らしい。情趣ある章区切りの挿絵も良い。2025/04/20

ミエル

41
若きサイエンスジャーナリストによる分類学分岐学に関するエッセイベースの教養書(文体がユルい)。著者の憧れのアメリカ生物分類学の権威であるデイヴィッド・スター・ジョーダンの生涯を追うことで、自らの迷いや煩悩に対するアンサーが見つかって大団円、と言う不思議な流れ。理論上分岐学では、「魚類」と言うものは存在しない。たったこれだけのことが人生に影響するとは… 1人の若い女子の自分探しの過程が赤裸々に綴られているところが良かっけど、ちょっとポエムが過ぎ。アラサー女子だから自分語り多いのは仕方がないか笑2025/08/13

Eric

21
分類学者にまつわる一冊。少し哲学のよう。前後半でガラリと雰囲気が変わる。研究に没頭し続け、こだわりに執着することの危うさ。天才は狂気の裏返しだとつくづく感じる。2025/07/13

キンケード&グリーンウェル

16
不思議な本。色々な角度から書かれているとも言えるし、そう読めるとも言える。生物学ではなく、哲学的なのか。ページ数があり重い内容もあるから時間がかかるかなと思ったら、読み出すとすぐ終わる。とても美しい装丁、そして見た目とは必ずしもマッチしない内容。2025/05/17

りろ.

13
図書館本:わぉ、ビックリ。だって面白かったの。新着棚にあってなんとなく借りてしまった本。ディヴィッド・スター・ジョーダンという生物分類学者の話?難しそうだなぁなんて思いながらも読み進めていくと、彼を知ろうとする著者の人生までも入り組んで最後には笑顔で読み終えた。最後は笑顔になれたけど、ディヴィッドがしてきたスゴイことととんでもなく酷いこと。優生学なんていうもの、人間っていうのはなんて身勝手な!と思わずにはいられなかった。魚類はないっていうのは、私にはこの本だけではいまいち分からなかった。2025/05/01

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