内容説明
ひとりじゃムリでも、
ふたりなら、きっとだいじょうぶ!
中学1年の律希は、あこがれの演劇部に入部しようとしたところ
顧問から衝撃的な言葉をきく。
「演劇部、なくなるんじゃないかな?」
おちこむ律希の前にあらわれたのは、同じく入部希望の夏帆だった。
律希と夏帆は、廃部寸前の演劇部を立てなおすため
ふたりだけで、公演をおこなうことに!
あらたな青春部活シリーズ開幕!
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みんなきらびやかな衣装を身にまとい、その表情はだれもかれもが活き活きとして見えた。
そこが、舞台の上が、本当に希望に満ちた場所に思えた。
舞台の上でなら、だれでもあんなふうになれるんだろうか。
べつのだれかになれるんだろうか----。
あきらめてばかりだった毎日に、わずかに光がさした。
いいなぁって思った。
わたしにも、演劇、できるかなって。
(本文より)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まる子
30
中学校の演劇部に憧れて入部希望だった律希。入学したらまさかの廃部寸前⁉️そこに現れた救世主?の夏帆。一年生2人でできる演目は「幸福の王子」。演劇を通して自分ではない誰かを演じる、色々な習い事をやめた自分にできるんだろうか?この公演で部員が増えて、様々な考えや思いが芽生えた律希。カーテンコールをみんなと一緒に!今の学校に演劇部があり、その流れで主人公を応援していた。『ぼくのまつり縫い』の神戸さんの青春部活シリーズが新たに✨今後のシリーズにもよるけれど、主人公は中学生だけど、小高学年でも読めそう。2023/10/23
ほんわか・かめ
22
とても気持ちの良い読書だった。自分にいまいち自身の持てない主人公。だけど、うじうじ悩まずちゃんと行動に移せるところが素晴らしい。他の子たちも、自分の思ったことをきちんと言葉にできて、友を頼ったり友の助けとなったり。友達っていいな、部活っていいな、と素直に思える。本番前日にみんなで「行こう、ブレーメンへ!」と言い合うシーンには胸が熱くなった。高学年〜2023/11/24
雪丸 風人
19
読者の可能性を広げてくれる一冊ですね。主人公は中学生になったばかりの少女。憧れの演劇部が廃部寸前と知った彼女が、頼れる相棒と出会い、二人で果敢に動いたことで、事態が思わぬ方向に動いていきます。名コンビの活躍に珍客の場面、笑った!そして、演じる役のセリフが主人公の心情とシンクロする場面は胸アツだったな~。この本で演劇に関心を持つ子が確実に増えそうですよ。そこのアナタ、演劇とは他人を演じることだと思ってませんか?もしそうなら、この本の主人公のひらめきには、ぜひ注目してください。(対象年齢は11歳以上かな?)2023/09/23
白雪ちょこ
18
読みやすく、そして爽やかさも残る、とても素敵な話だった。 私自身も、高校の時演劇部だったので、懐かしさもあって良かった。 何をやってもうまくできないと、自信のない主人公と、子供の時に劇団経験のあるカホちゃん。 いろんなタイプの子達が、廃部寸前だった演劇部を立ち上げる、青春となっている。 声出しや、役柄の掴みどころなど、演劇にとっては難しい場面や、舞台に立った時の爽快感、そして何とも言えない迫力。 舞台が無事に終わった時の達成感など、まるでその場にいるような感じもあって、良い。 最新巻も気になる。2025/02/20
joyjoy
9
役者は役の器。その役の身になって考え、気持ちを想像し、そうやって自分の内側にその役をとりこんで演じていくうちに、自分の器が、自分自身が広がっていく。「…これ、別人になるより、じつはすごいことじゃない?」。経験を通して、こういうことに自ら気づける。演劇って面白いね。読書にも、これに似たところがあるね。演劇に挑戦する機会はなかなかないが、自分が広がっていくような、よい読書をしたい、と思った。2023/12/25
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