内容説明
近年ますます強まる習近平政権による民主主義の抑圧と監視が、国家安定の目論見の中でいかに行われてきたかを、緻密な取材と秘密文書などの徹底した分析で解き明かす貴重なレポート。
経済失速、頻発する無差別殺人、香港民主派弾圧……
中国で今、何が起こっているのか? その背景にあるもの。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
117
チャウシェスク時代のルーマニアに駐在した知人は、国民は自宅にも盗聴器があると思っているので誰も信用しないと話した。そんな国も革命で崩壊したのを見て、中国共産党は独裁政治を守るため監視体制の強化へ必死に取り組んできた。従来は人的資源を投入したスパイ網や盗聴システム構築が主だったが、最近はAIやサイバー技術による監視を導入している。しかし経済発展による財源に支えられた監視能力の向上が、逆に腐敗や不平等を放置して膨れ上がった国民の不満が監視できなくなる事態を想定する。果てしない強権が持続可能性を奪うのだろうか。2025/03/12
みんな本や雑誌が大好き!?
1
ミンシン・ペイさんの初の邦訳書が『中国の恐るべき監視体制』です。草思社や原書房や徳間書店などから刊行されそうな書名・テーマですが、河出書房新社からの刊行です。河出は、ウイグル問題でも、グルバハール・ハイティワジ&ロゼン・モルガの『ウイグル大虐殺からの生還 再教育収容所地獄の2年間』(河出書房新社)を訳出しています。社内に優秀な目利き編集者がいるのでしょう。岩波書店や新日本出版社からはちょっと出そうにない本ですね?2025/02/13
Go Extreme
1
中国の監視体制ーレーニン主義的組織原則に基づき国家、社会、経済全体に浸透 監視機関ー中央政府から地方政府、大企業、大学、地域コミュニティにまで広範囲に存在 経済の近代化→独裁政権の監視能力向上を促進→権力基盤を強化 顔認識やサイバー監視技術など先端技術を利用した監視体制が進化 スカイネットプロジェクトなどによる大規模リアルタイム監視可能 監視体制ー地域社会の情報提供者ネットワークに依存 政府ー市民に情報提供を促して監視の効果高める 監視体制は反体制派への抑圧を目的としており、暴力的だけでなく非暴力的も抑制2025/02/11
takao
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ふむ2025/06/03
horada
0
***2025/05/11
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