内容説明
はるかの友人しーちゃんはプライドが高くてわがままで、しかも気に入らないことがあると不思議な力で人を困らせる。今は恋に夢中のはるかと、小説家志望のしーちゃん。そんな二人の間の溝は深まり、静かな「戦争」が始まっていく。ついにある日、仲を引き裂く決定的な出来事が起きて……。少女たちのリアルな心の衝突を描いた学園小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
158
タイトルを真に受けたら、超能力を使って生徒対教師、あるいは生徒同士の闘いと思うけど、全く違った。タイトルとは裏腹に、普通に学生生活を楽しんでる、女生徒のちょっとヘンテコな友情物語に近いかな。揉めたり喧嘩したりあーだこーだな感じ。歳をとった時、あの頃、こんな人が友人だったなあと振り返れる思い出があればという感じ。物語で起こるちょっと事件。それは超能力だったのかただの偶然か…。超能力だと信じるか信じないか、それはあなた次第です。2020/12/27
ぶんこ
43
図書館戦争のような展開を期待して?読み始めたら、エスカレーター式女子中学校での2人の女の子の仲違いに、小さな超能力が所々でささやかに出現・・といった害のないお話でした。しーちゃんの性格を知りながら仲良くするはるかはお人好しなのか、面白がりやさんなのか?エスカレーター式の学校には受験がないので、高校にあがる時ものんびりしていて、今まで何とも思っていなかったエスカレーター式学校の良さに気付いたりと集中して読んでいたとは言えないけれど、面白かったです。2020/01/26
巨峰
27
学校の教室で、放課後の街角で、繰り広げられる彼女たちの戦争。大人が思うより、マスコミが取り上げるよりもずっと彼女たちはしたたかで毅い存在だと思う。作者は、元々は男性ですよね?それがここまで自然に女子学生の日常やあの年代のなんともいえない雰囲気を書けるのは凄いなぁ。タイトルは魅惑的です。が、中等部なのは、はじめの3分の1くらいまでw2010/07/31
朱音
17
世間が狭くて閉塞的な日常。仲良しと思っていたら裏切られたり裏切られたと言う内容も「言わないでね?」と言ったことがどこからか漏れたから…なんていう中学時代を思い出した。ぎゃー、イヤだイヤだ。高校生になってどれだけ開放されたことか!物語中のヒロインは閉鎖的日常からそこそこ離れつつあるけど小清水さんは彼女独自の「世界」なわけで。こういう女子のカンケイに全く無縁、だったというヒトは幸せな少女時代だったよなと切に思ったり。題名からしてSFめいているけれどある意味リアルですぞこれ。懐かしいけど繰り返したくはないや。2010/08/15
へくとぱすかる
15
初めて読んだ作家。超能力を扱いながら、SFというより少女たちの心理小説。主人公目線で書いてあるから気がつかない気持ちのすれ違い。ともすれば心理と行動の羅列になり勝ちなのだが、超能力云々が、変化をもたらし、最後まで早く読破できました。2014/01/18
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